学校日記

【5月23日】貴重な経験

公開日
2022/05/23
更新日
2022/05/23

つぶやき

 21日のトップページの載っていましたが、女子バレー部の練習に日本のトップリーグの選手が指導に来てくれました。彼女は、中学生になってからバレーを始めました。身長が高かったので、当時女子バレー部の顧問だった藤井隆史先生が「バレーしてみないか」と誘ったのがきっかけでした。2年生ですでにJOCの福岡県選抜にも選ばれ、3年生では全国大会で最優秀選手にも選ばれた子です。バレーの名門高校に進んだ彼女は3年生時、キャプテンとしてチームを引っ張り、春高で全国優勝を果たしました。そして、その後現在のチームに所属することになりました。年代別では日本代表として何度も選ばれていますが、これから所属チームでさらなる実績を出し、フル代表として世界で活躍してほしいと願っています。
 彼女も言っていました。「あのとき、先生が誘ってくれたから…」、そこから彼女のバレーバール人生が始まりました。先日、男子バレー部の練習にきてくれたVリーグのコーチも「バレーボールと出会ったおかげで…先生方と出会ったおかげで…」と言っていました。やはり、「出会い」ってとても大切でかけがえがないと思います。そして、その出会いを大切にすることが、のちの人生において大きなよい影響となっていくのだと思います。
 それと、身長が高い彼女はスパイクやブロックにばかりに注目が集まりますが、中学のときからレシーブ練習にもしっかり取り組みました。二人に共通するのは、地道な練習、ひたむきな練習、そして人間性の素晴らしさなのだと思います。
 なかなか普段関わることのない選手やコーチから指導を受けた御陵中の子どもたちが、その出会いや教えてもらったこと、学んだことを生かして、これからの練習に取り組んでくれたらと思います。

 そして、昨日は男子バレー部の練習試合を見させていただきました。福岡県のバレー界で素晴らしい指導を継続して実践され、数々の素晴らしい選手を排出してこられた先生方がいらっしゃったので、久しぶりに様々なお話をさせていただきました。それらの先生方に共通するのは、教育に対する情熱、常にバレーボールを通して「人間力向上」が視点にあること、そして何より、子どもたちのことを愛し、子どもたちを信じ、だからこそ徹底して鍛え育ててあることです。いつもお話を聞かせていただきながら、私自身がたいへん勉強になっています。「教育」の原点に立ち返ることもでき、尊敬と感謝の気持ちがいつもあります。そんな先生方から多くの若い先生方もたくさん学び、子どもたちの教育に生かしていってほしいと思っています。
 改めて、私もたくさんの素晴らしい先生方に出会わせていただいたと、心から思います。それは私の大切な大切な財産です。まだまだ足元にも及びませんが、これからも気持ちだけは負けないように私自身も精進し頑張りたいと思います。昨日、御陵中に来てくださった先生方、本当にありがとうございました。

 そうそう…昨日練習試合に来ていた他の中学校の保護者に私が初任のときに関わった生徒がいました。当時の話を少しの時間しながら、懐かしい気持ちになりました。彼女がこんなことを言っていました。
「まさか息子がバレー部に入ると思ってなかった。でもバレーと出会い、今の先生と出会い、時には厳しく叱られることもあるけど、とてもありがたい。親にはできないことをしてもらっているのだから。私は、バレーはわからないので、応援と協力できることをするだけです…」
 親としての子どもへの愛情と期待をとても感じました。御陵中の保護者の方もそうですが、こういう保護者の方々の愛情、ご理解とご協力があってこそ、部活動もできるのだと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。