学校日記

【5月30日】もうひとがんばり

公開日
2022/05/30
更新日
2022/05/30

Kのつぶやき

 トップページにも載せているように、土曜日に行われた大野城市の野球大会では、本校野球部が全勝優勝を果たしました。おめでとうございます!本当に素晴らしいことです!!
 御陵中の玄関には、いただいた優勝旗が飾られています。また、一人一人には写真のような金メダルが授与されています。市内だけの大会とはいえ、こうやってしっかりと結果を残すことは、子どもたちにとっても自信になるし、夏の本大会へと繋がっていくものだと思います。野球部の皆さんだけでなく、すべての子どもたちが、残された貴重な練習時間を大切にしながら、これからもそれぞれの目標に向かって努力を続けてほしいと思います。

 さて、『超訳「論語」』から…

『たとえば山をつくるが如し。未だ一簣(いっき)を成さざるも、止むは吾が止むなり。』
【訳】あと一息で完成するというとき、その「あと一息」をがんばれなかったら、すべての努力は水泡に帰す。誰の、何のせいでもない、やめたのは自分自身だと自覚しなさい。
 これと似た言葉が、『書経』にある。それは、
「山を為(つく)ること九仞(きゅうじん)にして、功を一簣(いっき)に虧(か)く」
というもの。直訳すると、「最後に一杯のもっこの土を欠いても、山は完成しない」。
このたとえから、「事を99%まで成したところで、最後にわずかな油断をしたために失敗する」ことを意味する。
 孔子はさらに厳しく、「あと1%の努力を惜しんだのは自分自身である」と指摘する。「あと一息だったんだけど、ちょっと体調が悪くてさ」とか、「あと一息だったんだけど、思わぬところから横やりが入ってさ」といった抗弁(こうべん)を許さないのである。その意味では「努力したんだけどうまくいかなかった」ということはあり得ない。「自分の勝手であと1%の努力を怠った結果、うまくいかなかった」というのが本当のところである。何であれ、物事に取り組むときには、「もう終わりにしようかな」と思った瞬間に、「いや、あともうひとがんばり」と自らを叱咤激励していただきたい。

 “あともうひとがんばり…”、このもう少しの頑張りが大切なのだということを教えてくれています。私の知るバレー界でとても有名な先生が以前こんな話をしてくださいました。
「私は、練習のとき、子どもたちがへとへとになって、もうそろそろ練習も終わりだろうと思っているときに、さらにあと一つだけ練習を追加して行いました。それが、本番の大会での“粘り強さ”に繋がってたように思います」
 その先生のチームは、新人大会のときには、地区大会で負けていても、夏になると勝ち上がり、何度も全国大会に出場されていました。たいへん尊敬している先生です。
 スポーツだけでなく、勉強であれ、仕事であれ、この「もうひとがんばり」がホンモノの力になったり、粘り強さに繋がったり、勝利や成功に繋がったりするのかもしれません。
 ついつい自分を甘やかしてしまう私ですが、野球部の皆さんの日頃の努力に敬意を表しながら、私ももうひとがんばりしなければと思います。