学校日記

【6月7日】モノサシ

公開日
2022/06/07
更新日
2022/06/07

つぶやき

 本日から部活動も中止となりました。子どもたちそれぞれに目標は違うと思いますが、金曜日の「期末考査」へ向けて、その目標が達成できるように残り3日という限られた時間を有効に活用してほしいと思います。

 さて、安藤広大(あんどうこうだい)さんの『数値化の鬼』という本があります。その本の最初にこんなメッセージが書かれています。

 「モノサシ」をもって働いているか? 
 「客観的に自分を見ろ」というアドバイスがあります。このアドバイスが過去に、何千、何万、いや何億回と言われてきたことでしょう。
 しかし、そんな簡単に、「自分に足りていない部分」は見えないものです。ただ、世の中には、それを可能にするものがあります。それが、「数字」です。数字は、客観的な視点を与えてくれる「モノサシ」です。
 「仕事ができる人」「急成長する人」には、ある共通点があります。それは、物事を「数字で考えられる」ということです。足りない部分を数字で認識して、正しく埋めようとする。つまり、「数値化」の思考がものをいう。いかなるときも、「感情」を脇に置き、「数字」で考えられること。それがまさに、「客観的に自分を見る」ということです。
 プレーヤーでもリーダーでも、優秀な人なら必ず備えている、「抽象的(個々の事物の本質・共通の属性を抜き出して、一般的な概念をとらえるさま)な考え方」ができる力。簿記や会計などの専門的知識は必要ありません。
 熱い思いをもって話すときも、思い入れのあるアイデアがあるときも、どんなときでも、頭の片すみには「数字」がある。そんな戦略家であれ。

 例えば、今回の定期考査でも「目標点数」という数値目標を立てている子も多いと思います。それに向かって、今精一杯に学習に取り組んでいるだろうと思います。漠然と「がんばる!」ではなく、数値目標や「モノサシ」をもつことは、勉強だけでなく、スポーツや仕事においても大切です。具体的な数値がないと、どこを目指せばいいのか、どれだけ頑張ればいいか、どのような内容で頑張ればいいかがわからないことも多いです。それを具体的数値目標にすることで、物事の本質を捉え、具体的に頑張ることができるし、具体的な評価もできます。そして、評価し戦略を練り直すことで、次への具体的な取組やアイデアも湧いてきます。ですから、私たちの教師もそれぞれに、数値目標を立てて取り組んでいかないといけないし、学校としても重点目標があり、数値目標を立てて様々な取組をすすめていくことが大切だと思います。
 ただやはり、数値でははかりにくいもの、はかれないものもあるし、その中に人としてとても大切にしなければならないことがあることも、私たちは忘れてはいけません。

 さあ、期末考査まであと3日…勉強していると嫌になったり投げ出したりしたくなることもあるでしょう。その時は、友だちの顔を浮かべながら「きっと○○さんも頑張っている」「○○さんも同じ思いで乗り越えている」などと思いながら、また机に向かってほしいと思います。子どもたちの目標はそれぞれです。自分の目標達成に向けて、まずは「精一杯」頑張ってほしいものです。ご家庭での励まし等、よろしくお願いします!