学校日記

【7月8日】旨味のある言葉

公開日
2022/07/08
更新日
2022/07/08

Kのつぶやき

 蒸し暑い日が続いています。熱中症に気をつけながらの教育活動です。一方、感染者の急激な増加により、7月6日「福岡コロナ警報」が出されました。学校によっては、学級閉鎖や休校などの措置をとって対応しているところもあるようです。熱中症防止と感染防止の相反するような対応を上手にしながら、様々な活動を進めていくしかありません。ご家庭におきましても、引き続きの対策をよろしくお願いいたします。

 さて、昨日『どう伝える?』というタイトルでひとりごとにつぶやかせてもらいましたので、今日はそれに関連して、日本テレビアナウンサー・藤井貴彦さんの『伝わる仕組み』から一部抜粋します。

 私がいつも頭に置いているキーワードを2つお伝えします。
「指示から提案へ」
「ウィットとメリット」 
(※ウィット…ユーモアや機転 メリット…利点や価値)
今の例(成長しない・勉強しない後輩に対して言う言葉)で言いますと、
◆勉強しろ(指示)→勉強したら?(提案)
  →勉強するにはいいタイミングじゃない?(提案+メリット)
 コロナ禍で店員さんがひどい扱いを受けないように呼びかけた例で言いますと、
◆優しく接してください(指示)→優しく接しませんか?(提案)
  →神対応でお願いします(提案+ウィット)
 キーワードに従って言葉を探すと、同じメッセージでも伝わり方が変わってくるから不思議です。これは伝わる仕組みの一つです。
 一方で、ある程度信頼関係が築けている相手の場合は「味のカスタマイズ(※相手や自分の好みなどに合わせてつくりかえること)」をするのもいいかと思います。この人は濃いめのアドバイスの方が動き出すタイプだなとか、この人には、さらにうすめの味付けが効果的だ、といった感じです。
 (伝え方の)味付けの再確認は普段から忘れないようにしたいところ。常連が相手だとしても勘違いやすれ違いが起きないように、丁寧に味を確認したいですね。

 藤井アナウンサーは、爽やかでいつも素敵なコメントをされる方というのが私の印象です。ニュース番組などでは、困っている人たち、助けが必要な人たちのことを考え「安心していただけるうす味な味付け」を心がけているそうです。例えば強い言葉、厳しい言葉、パンチの効いた言葉ではなく、うす味の言葉の中に、人が安心できるとか心が温まるような旨味のある言葉を添えて話すように…。
 そんな藤井さんの伝え方のキーワード、「指示から提案へ」「ウィットとメリット」とは、私たちの普段の生活の中でも参考になるのではないかと思います。もちろん、きちんとした指示、指導という場面はあるでしょうし、ウィットやジョークを絶対に入れてはいけない場面もあります。昨日伝えた「自己満足」や「形式的」だけにならないよう、そのときそのときに応じた「伝え方」「言い方」を心がけたいものです。

※本日は、地区別生徒集会でした。区長様方には、それぞれに子どもたちへ「各地区のよさ」「各地区の活動について」「中学生に期待すること」など、熱心に伝えていただきました。区長様の仕事は本当にたいへんだと思います。区長様方は、それをお引き受けになり、地区のために尽力されていらっしゃることに、私は心から敬意と感謝の気持ちをもっています。そんな区長様方に来ていただき、お話をしてもらえることはとても貴重です。
 これからも、学校・家庭・地域が連携し、社会で「自律貢献」できる子どもたちを育てるために頑張っていきたいと、改めて思います。各区長様、本当にありがとうございましたm(_ _)m