【9月2日】真似るは学ぶ
- 公開日
- 2022/09/02
- 更新日
- 2022/09/02
つぶやき
本日は、夏休みの課題テストが行われています。夏休み中の学習に対する頑張りの成果を発揮してほしいと思っています。
また、来週からは2年生修学旅行、1年生自然教室という大きな行事が続きます。コロナ禍また、台風11号の影響も心配されますが、何とか無事に出発し、少しでも多くの思い出を仲間と共につくり、成長した姿で帰ってきてほしいと願っています。もちろん、安心・安全には最大限気を配りながら実施していきます。保護者の皆様には、ご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。
さて、松浦弥太郎さんの著書『伝わる力』から、「真似るは学ぶこと」を載せます。
ふと何かをやってみたいとか思うけれど、いざとなったら何をどうしたらよいかわからないという人は多いと思う。いつかの僕もそうでした。
そうしようかな、と思った時は、まず何かを真似ることからはじめるといい。たとえば、小説を書いてみたいと思ったら、好きな作家の文章を真似て書いてみる。自分が特殊な才能を持っているならともかく、そうでない人が上手な文章を書いてみたいと思うなら、あれこれ悩まずに真似ることからはじめるのが一番いいと僕は思っている。
そこで大事なのは、誰の何を真似るかということだ。実を言うと、真似をしたい対象(自分がすてきだと思う)を見つけることは意外にむつかしくて、それができるのも才能のひとつである。真似たいものを見つけることができたら、遠慮なく思い切り真似てみる。これは文章だけに言えることではなく、仕事や暮らしにおける、どんなことにも通じることだ。すてきと思うことがあったら、なんでも真似してみよう、すべてのことは模倣からはじまる、というのが僕の考え方である。
「真似る」の語源は「学ぶ」とも言われている。
とことん真似をしていくと、どうしても真似ができないところに、必ず突き当たる。その時、自分がほんとうに真剣であれば、パチンと自分自身の想像する力にスイッチが入ることに気がつくだろう。自分らしさや個性、いわば独自の工夫が表れる瞬間である。あとは存分に楽しめばいい。とにかく、真似ることを臆せずにはじめてみよう。注意したいのは、真似だけに満足して終わらせないこと。
大事なのはそこから先なのです。
以前、ひとりごとでつぶやきましたが、私がギターや歌をはじめたのは、松山千春さんの影響です。そして、歌い方やら声も真似から入っていきました。それから様々なミュージシャンの歌い方を真似るようにして歌っていました。
バレーボール部でセッターをしているときも、他校の強豪チームの先輩セッターの方の真似をしていました。ずっとそのフォームを真似してトスを上げる練習をしました。真似は真似でしかないのですが、それが自分にとっては、とても大切な「学び」になったことはいうまでもありません。
もちろん、あこがれの人になれるわけではなく、行き詰まり落ち込むこともありました。しかし、あるときからは、「自分は…」「自分らしさは…」「もっとうまくなりたい」と考えるようになり、さらに練習を積み重ねる。そうやって少しずつ少しずつ成長していくものだと思います。もしかすると多くの人が最初は「真似」からなのかもしれません。
まずは、あこがれの人の「真似」からでもやってみることだと思います。自分には無理ではなく、とにかくできそうなところからでも真似てやってみる。それを突き詰めていって、「自分らしさ」を見つけ、また、努力を続けていく。そのことがすべてにおいての「成長」や「成功」に繋がっていくのではないかと思います。