学校日記

【9月26日】これからの時代

公開日
2022/09/26
更新日
2022/09/26

Kのつぶやき

 おおの山城大文字まつりが4年ぶりに開催され、多くの人で賑わっていました。オープニングセレモニーでは、御陵中吹奏楽部1年生の子たちが、「旗の舞」を披露し活躍していました。これまで昼休み等を使い、一生懸命に練習してくれて感謝しています。
 会場には、御陵中の子どもたもちらほらと見かけました。皆、笑顔で楽しそうでした。コロナ禍で、中止になっていたイベントが再開されはじめると、こうやって笑顔も増えていくのだと改めて思いました。そして、この開催にあたり尽力されたすべての方々に、心から感謝します。

 さて、日本テレビアナウンサーの藤井貴彦さん著『伝わる仕組み』のおわりに次のようなことが書かれています(一部抜粋)。

 誰でも自分のことが大切です。その次にあなたの周りの人たちのことが大切でしょう。でも私たちは今、そこから先にいる人を大切にできなくなっています。
 また、人との触れ合いが制限され、それが貴重になってしまった時代において、私たちはどうやって人を思いやればいいのか、忘れてしまっています。仲間や同僚、友人に会えない孤独から心の余裕を失い、SNSで言葉を浪費する。その中で必死に心のバランスをとってきた人も多くいるはずです。「そこから先の人」のことまで考えられるはずがありません。
 でも、この悲しい世の中はいつか変化します。元に戻るか、新しいスタンダードが生まれるかはわかりませんが、必ず変化します。その変化に適応し、もう一度世の中を作り直す必要があるでしょう。その時に大切なのは、誰かと力を合わせることです。
 冷え切った体を温めるには、時間がかかります。それはコミュニケーションでも同じです。だから、マスクをしている今からネクストに備える必要があるのです。家族に、友人に、パートナーに、同僚に、後輩に思いやりを取り戻せるかどうか。すれ違うだけの人にも思いやりをしのばせておけるかどうか。全ての思いやりを伝える必要はありません。
 もう一度、誰かを大切にすることを思い出してもらいたい。それはあなたを大切にすることと全く同じだからです。

 コロナ禍、これまでも本当に様々なことがありました。経験したことのない難しい判断を何度も迫られました。何が正解で、何が不正解かわからない。その中で、当たり前の有り難さ、改めて大切なことを様々、考えさせられました。そして、今年は体育祭や修学旅行などの行事、地域の祭や様々なイベントも再開されてきています。これまでの経験を通して学んだことを生かし、「共存」「共生」していく世の中。人間が知恵を出し合い、互いを尊重し、新たな時代をつくっていく。自分を大事にし、身の回りの人を大事にすることはもちろんのこと、見えないところで頑張っている人、同じ社会や世界に生きる人々を大切に考える心が、今まで以上に必要だということです。
 まだまだたいへんなこと、難しいこと、課題はたくさんありますが、みんなで力を合わせ乗り越えていきたいと思います。そのためにも、これからの時代を担う子どもたちの成長と活躍が欠かせないと思います。