学校日記

【10月25日】何をしてみたい?

公開日
2022/10/25
更新日
2022/10/25

Kのつぶやき

 今日の1時間目の3年2組の道徳科の授業には、大野城心のふるさと館の職員の方が来られてプレゼンを使いながらお話をしていただきました(※写真上)。道徳科の内容項目には中学校では、「自主、自律、自由と責任」「思いやり、感謝」「公正、公平、社会正義」「国際理解、国際貢献」「生命の尊さ」など22項目あります。その中でも今日の3年2組の授業では「郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度」の項目になります。この項目は、「郷土の伝統と文化を大切にし、社会に尽くした先人や高齢者に尊敬の念を深め、地域社会の一員としての自覚をもって郷土を愛し、進んで郷土の発展に努めること」をねらいとしています。御陵中では「ふるさとタイム(総合的な学習の時間)」を使ってふるさとについて学ぶ学習も行っています。ぜひ、道徳科の時間にも心を育て、地域を愛し、自ら地域にも貢献できるような人であってほしいと思います。
 また昨日、各家庭に配付いたしました「創立40周年記念のクリアファイル」には、「GORYO ANNIVERSARY」の文字の入った丸いマークがあったと思います。そのマークは、今回クリアファイルや航空写真をお願いした朝日プリンテックさんのデザインです。マークのモチーフは、江戸時代に「御陵古墳群」から見つかった「三角縁神獣鏡」をもとに作成されたとのこと。御陵中校門に掲げてあるパネルに載っていますので参考にしてください(※写真下)。
 多くの卒業生、保護者の方々、地域の方々…たくさんの方々のおかげで今の御陵中学校があります。伝統を築き支えてくださった方々への感謝をしながら、子どもたちが志をもってさらに素晴らしい伝統をつくり、活躍してほしいと思います。
 そんな子どもたちが、志(夢や目標)をもって、あきらめずチャレンジしていく心を育てるための「夢講座」。何度もアナウンスをしていますが、11月12日(土)に植松電機社長の植松努さんをお招きします。「夢をあきらめないことの素晴らしさ」「思い続ければきっとその思いは叶う(思うは招く)」ことを心から感じ、勇気と希望を与えてくださると思っています。子どもたちはもちろんなのですが、少しでも多くの保護者の方、地域の方などにも聞いていただきたいと思っています。実は、今回の植松努氏の講演の予定を聞かれ、「都合をつけて、ぜひ来たい」とおっしゃってくださっている方々もすでにたくさんおられます。コロナ禍ですので若干の人数制限等を設けないといけないのですが、たいへん貴重な機会ですので可能な限りの方を受け入れたいと思っています。詳しいことは、後日配付するプリントやメール等でご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。

 さて、植松努さん著『空想教室』に「“何になりたいか”ではなく、“なにをやりたいか”を考える」という章にはこんなことが書かれています(一部抜粋・要約)。

 自分が子どもに夢を聞くときは「将来何になりたいの?」ではなく「将来、何をやりたいの?」と聞く。少しの違いだけど、全然違う。例えば「将来、医者になりたい!」と言う子。それはそれで素晴らしい夢。ところが、周りは「医者は頭がよっぽどよくないと」とか「すごくお金がかかるよ」とか、その子の夢を否定するようなことを言う人がいる。そしてついには「自分には無理」とあきらめることも。
 しかし、「なぜ医者なのか?」というとき「人の命を救いたいから」であれば、医者でなくともたくさんの選択肢がある。お医者さんが使っている道具をつくる人、ドクターヘリや救急車をつくる人、AEDをつくる人…人の命を救うことにはたくさんの職種の方が関わっている。それを知ることで夢は広がる。ぜひ、将来について話すときには「何をやりたいか」について、一緒に考え、話していくといい…

 私は、この本を読んだあと、子どもたちに「何になりたい?」と聞くよりも、「これからどんなことがしてみたい?」「何をやってみたい?」と聞くように心がけています。
「将来の夢は何?」とか「将来就きたい仕事ある?」とか聞くと「ない…」と答えた子が、「どんなことが好き?」「どんなことに興味ある?」「これからどんなことがしてみたい?」などと質問を変えると、途端に答えてくれることがあります。そして、「それいいね!」とか「そっかぁ、それに興味あるんだね!」と共感しながら聞くと、どんどん話してくれることがあります。「それが好きならこんな仕事もあるね。あんな仕事もあるね」と話が広がっていきます。夢がないと言っていた子が、目をキラキラと輝かせて話を聞いてくれたりします。
 私たち大人は、現実を教えることも大事ですが、無限の可能性をもった子どもたちの夢や目標を簡単につぶすようなことは絶対にしてはいけないと思います。そんなことを私たち大人が学ぶためにも、今回の植松さんのお話をたくさんの大人の方にも聞いていただきたい…そう思っています。

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