学校日記

【10月26日】いつか…

公開日
2022/10/26
更新日
2022/10/26

Kのつぶやき

 リーダーシップ・行動心理学の研究者である池田貴将さんが、吉田松陰さんの言葉や生き方をもとにして編訳された『覚悟の磨き方』という本の中に、松陰からの学び「動きながら準備する」というところがあります。

 やろう、とひらめく。
 そのとき「いまやろう」と腰を上げるか、「そのうちに」といったん忘れるか。やろうと思ったときに、なにかきっかけとなる行動を起こす。それができない人は、いつになってもはじめることができない。むしろ次第に「まだ準備ができていない」という思い込みのほうが強くなっていく。
 いつの日か、十分な知識、道具、技術、資金、やろうという気力、いけるという予感、やりきれる体力、そのすべてが完璧にそろう時間がくると、信じてしまうのだ。
 だがいくら準備をしても、それが事の成否を決めることはない。いかに素早く一歩目を踏み出せるか。いかに多くの問題点に気づけるか。いかに丁寧に改善できるか、少しでも成功に近づけるために、できることはその工夫しかない。
 よく行動する人は、知識は必要最低限でいいと考える。なぜなら実際に動く前に、わかることなんてほとんどないと知っているからである。だからよく失敗する。だがそれで「順調」だと思っている。
 そのように私たちの脳は、自分の行動をうまく正当化するようにつくられている。小さくても、「一歩を踏み出す」という行為さえ続けていれば、「なぜこれが正しいのか」脳が勝手に理由を集めてくれる。
 吉田松陰は、行動につながらない学問は無意味だと考えた。大切なのは、不安をなくすことではない。いかに早く、多くの失敗を重ねることができるか。そして「未来はいくらでも自分の手で生み出すことができる」という自身を、休むことなく生み続けることなのである。

 準備は大切です。いい加減な準備では決してよい結果を得られることはありません。ところが、「○○と△△と□□と…すべてが完璧に準備できたらやろう」と思っていると、ここに書いてあるように結局一歩前に進むことなく終わってしまう。たとえそれが素晴らしい“ひらめき”であったとしても“机上の空論”で消えていく。あれがないと失敗するかも、あれをしておかないとうまくいかないかも、と思案することは大切ですが、すべての課題や問題点がやってもいないのにわからないこともあります。ですから、ある程度準備したら、失敗を恐れずチャレンジしなさいということを教えてくれているのだと思います。
 私自身も、「今度やろう」「いつかやろう」「もっと○○になったらやろう」と思い、前に進まないことがあります。一番自分でも思うのは「いつか…」と思ったことは、なかなか実現しないと思っています。「思い立ったが吉日(物事を始めようと思ったときはすぐに実行したほうが良い)」ということわざにもあるように、まずは行動してみることは大切なことだと思います。そして、失敗したら、また改善してチャレンジする、その繰り返しが成功の秘訣なのかもしれません。
 それと同時に、すぐに行動できるように日頃から、様々なことにアンテナを張り、情報を収集し、自分を磨いておくことはとても大切なことだと思います。
 みなさんは、どう感じられましたか?