学校日記

【10月27日】幸せな人の心

公開日
2022/10/27
更新日
2022/10/27

Kのつぶやき

 昨日も載せた、リーダーシップ・行動心理学の研究者である池田貴将さん著『覚悟の磨き方』の中から、吉田松陰さんの「本当に幸せな人」からです。

幸せな人の心は二種類に分かれます。
ひとつは
どれだけ貧しくても、厳しい状況におかれても、いつもゆったりとしていて、決して他人を責めたり、自分の運を呪うことのない心です。
もうひとつは
誰に対しても、まるで家族みたいに親切で、どこかで困っている人がいると聞けば、もうそれだけで食事がのどを通らなくなったり、不眠になったりするほど気を配る心です。
どちらも同じ心のことです。
つまり、
自分がどれだけひどい状況に置かれても、そのことについては考えないので、その分、世の中の人たちにやさしくなれる。
言い換えれば、
世の中の人たちにいつもやさしくしているから、自分がどれだけひどい状況になってもあまり気にしなくて済む、ということでもあります。
ですから
自分の身の回りのことにいつも腹を立てているような人に、「今の世の中は…」と語ってほしくないわけです。

 これを読んだとき、自分自身を振り返るきっかけになりました。ここに書いてあるようにすべてが素直に受け止められなくても、まったくできていなくても、まずは自分が置かれている場所に感謝しつつ、周りのことを考えられる人でありたいと思います。もちろん、向上心をもって努力していくことは大切だと思っていますし、私はこの年になって、この立場になってなおさら、自分自身の勉強不足や未熟さに反省しながら、日々精進しなければと思っています。

 10月7日のひとりごとに、「幸せ」というテーマで載せました。「出会いを大切にするということは、互いに与え合うこと。利他の心をもって為すこと。そんな心持ちでいること、それを感じられることが“幸せ”なのでは…と。やはり、「幸せ」のキーワードは、「周りの人」「自分を支えてくれる人」そして、「利他の心」や「思いやり」…なのかもしれません。

 ついつい「今の世の中は…」とか「○○がこうだから…」と何かのせいにして安心する自分自身がいることがあります。しかし、それでは決して前に進まないのです。決してよくならないのです。松陰さんが書かれているような崇高な心にはなかなかなれないのですが、それでも人のせいにせず、少しずつ成長すること、学ぶことを忘れず、これからもこの仕事に誇りをもって頑張りたいと思う私です。