「にんげん学」は、教師の体験や思いを子ども達に伝えることにより、子ども達に勇気や希望を与えることを目的としています。そのことにより、子ども達が未来へ向けて志をもったり、頑張る原動力になることを目指し、月１回実施していきます。
今回は第４回目として、真子幸太郎先生が『成功するための秘訣』について話をしました。物事を成功に導くためには、その過程が大切です。みなさんが普段何気なく行っている「清掃」には、成功するための秘訣がたくさんつまっています。

　（１）限られた時間の中で、効率よく作業を行い、最善を尽くす。
　（２）この場所を使う人のことを考える。→相手意識。

　まずは、時間いっぱい取り組んでください。テストや試合の時間がきまっているのと同じで、決められた時間の中で、精一杯やる習慣を身につけましょう。そして、きれいにするためには、必要な手順があります。床掃除をする時に、「雑巾」と「ほうき」は、どちらを先にしますか。では、勉強をする時に何から先にしますか。時間内に終えるためには、効率よく行動しなくてはいけません。これは、何事にも通じることだと思います。毎日の清掃をこのように考えて行うことで、成功するために行動する習慣が身に付いていきます。

　清掃をする時、誰のことを考えていますか。自分のことなら、多少きたなくてもがまんすればいいです。自分の部屋がきたなくても、誰も困りません。みなさんが清掃しているのは、みんなが使う場所です。なら、考えるのはみんなのことです。この場所を使う人のことを考えてみてください。私は、この場所を使う人に、「きれいだな」と感じてもらい、気持ちよくなってほしいです。この場所を使う誰かはわからないけど、思いを寄せて清掃に取り組む。このような相手意識の行動は、社会で必要とされる力ではないでしょうか。

　御陵中では、無言清掃に取り組んでいます。毎日の清掃で、自分自身に問いかけ、成功するための過程を大切にする力をつけていきましょう。