学校日記

【10月29日】未来予想

公開日
2022/10/29
更新日
2022/10/29

Kのつぶやき

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 今日は「地域清掃」そして「GORYOマルシェ」でした。子どもたちの地域への貢献、そしてPTA役員の皆様、御中会(御陵中PTA OBの方々)のお力で、子どもたちの楽しく有意義な時間となりました。
 部活動や習い事等があり、なかなか地域の方との交流や地域活動への参加が難しい子どもたちが、少しでも地域に関わり、地域に貢献していける時間や機会をつくりたいという思いがあります。コロナ禍となり、それも難しかった2年間でしたが、今年度はこのような地域での活動も少しずつ再開できるようになりました。草取りや掃除などで地域を綺麗にしていくことも大事なのですが、このような時に、区長様をはじめ地域の方々、保護者の方々との交流を深めることが、子どもたちのこれからの生きる力にも繋がると思っています。そして、このような機会をきっかけに、子どもたちが自分たちの住む地域に目を向け、自分たちが安全に安心して暮らせる街になっているのは、たくさんの方々の努力があることに気づいてくれたらと思います。さらに、これから地域のために自分ができることを見つけ、それを少しでも行動に移してくれたらと願います。
 また、「GORYOマルシェ」では、子どもたちの弾ける声と笑顔で溢れていました。学年ごとの「○×ゲーム」や「くじ」や「各種ゲーム」など、子どもたちが心から楽しんでいる時間となりました。そして、マルシェのトリを飾る玄関での吹奏楽部の演奏…。そのときの光景に私は感動しました。吹奏楽部の演奏を、駐車場に座ってあたたかく聴く子どもたち。その後ろには、子どもたちをいつもあたたかかく大きな愛で包んでくださっている保護者の皆様。その雰囲気、その笑顔が今日という日がいかに素晴らしく楽しい一日になったかを物語っていました。こんな雰囲気になれるのは御陵中だから…、御陵中の子どもたちだから…そして子どもたちを支え、学校を応援してくれている保護者の方々がいらっしゃるから…。心から感動し、心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。私にとっても御陵中での素敵な思い出の1ページになりました。子どもたちもきっと、「保護者の方をはじめ多くの方が私たちのことを考えてくれている」「私たちは支えられている、愛されている」ということを感じ、“感謝”の気持ちをもってくれたのではないかと思います。
 保護者の皆様、地域の皆様、日頃はもちろんのこと、今回の取組等へのご尽力に心より感謝いたしますm(_ _)m今後とも御陵中の子どもたちのこと、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、日本教育新聞のコラム『不易流行』からです。

 未来予想はよく外れる。しかし、子どもの未来に確実に起こると予想できることが二つある。一つは、今の小・中、高校生の半数は100歳まで生き、80歳くらいまでは働かなければならなくなる。もう一つは、AIやロボットなどの発達により人々の仕事が短期間に様変わりすること。高齢化が進めば、社会保障費が増大する。高齢者も働かねばならず「働ける人は死ぬまで働く」が当然の風潮となる。仕事の多くがAIロボットに代替され、人々は新たな職に挑戦し続けなければならない。こうした事態を想定し、学校教育の改革が進められている。学力の3要素である、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体的態度を育成するため、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させ、主体的・対話的で深い学びを実現する授業改革に取り組んでいる。「探究」が授業の主体となり、検定教科書が廃止され、工業化社会に最適であった学校教育システムにメスが入るに違いない。
 教育の最終目的は生を全うすることにある。子どもたちは生き延びるために学び続けなければならない。そのために必要な教育とは何か。その観点から学校教育の改革が続く…。秋の夜長にさまざまな妄想が広がるが、子どもたちの明るい未来を予想したい。

 「探究」の授業とは、課題を発見し、その解決のための情報収集をし、それらを整理・分析し、まとめ・表現していくことです。単なる知識を教えていくものではありません。私たち教師がそれぞれの教科等を通して、そのような探究の授業を繰り返し行い、主体的に学びに向かう力や思考力・判断力・表現力等の力をつけさせていくことが、予測困難な未来をたくましく生きていくことに繋がるということです。
 「人生100年時代」について、以前のひとりごとで述べました。先日テレビ番組に出演されていた方が、「そのうち、医療や科学がさらに進むと200歳まで生きることも夢ではない」と言っていました。データで言えば、100歳以上の方は1963年「153人」だったのに対し、現在では「約9万人」いらっしゃいます。約40年で600倍近くになっています。上のコラムでは、今の子どもたちの半分は100歳まで生き、80歳くらいまでは働かなければいけないということは、かなり現実的な予想であると思います。
 そうなると、いよいよ目の前の知識を単に身に付けるだけでは、これからの時代をよりよく充実したものにしていけないということになります。ですから私はなおのこと、「総合的な人間力」の育成が大切になるのだと思っています。それは、学力(単なる知識だけではない学び方や学びに向かう力等も含めた)や体力はもちろんのこと、「ねばり強くやり抜く力」「チャレンジ精神」「コミュニケーション力」「協調性」「礼儀や規範意識」「相手意識や利他の心」など、まさに『自律貢献』の心、姿勢が大切になってくると思います。
 子どもたちが、失敗しても立ち上がる力、困難に出会っても乗り越えようとする力などを身に付け、常に努力し、様々な方と協働しながら、人のため、地域・社会のために活躍できる人であってほしいです。そして、子どもたちの素敵な未来に向けて支援し育てていくのは、自分自身の成長も忘れてはいけない私たち大人の役目だと思います。