学校日記

【11月2日】未来

公開日
2022/11/02
更新日
2022/11/02

Kのつぶやき

 3年生は昨日の学力診断テストに続き、今日は進路説明会でした。これからの進路決定へ向けての手続きや各高校等の説明が行われました。入試制度や各高校の特色は年々様変わりしてきました。入試制度ひとつとっても、私が3年生の担任していた頃とは大きく変わりました。また、各高校の学科やコースに至っては、統合されたり新設されたりして「以前は…」ということが簡単に言えない状況にあります。ですから、最新の情報を学校が入手することはもちろんですが、子どもたちもそして保護者の方も得ていくことが大切です。
 一部の情報に惑わされたり、以前の評判だけで判断したり、パンフレットやホームページだけで進路選択していくことは危険です。時間は限られていますが、子どもたちができる限りの情報を得て、保護者の方、先生や友だち等、いろいろな人に相談しながら、最終的には「自分で決定する」というプロセスをたどってほしいです。その決定が100%正しいかはわかりません。しかし、どんな決定であっても、「その選択が正しかった」としていくかどうかは、自分次第だと思います。「○○高校へ行く」ということが「目的」ではなく、それぞれの進学先で学び経験し成長し、世の中に貢献できる人間になっていってほしいと思っています。
 私は、3年生の子どもたちにもその保護者の方々にも、30年ほど前に全国進路指導研究大会の講演で講師の方がおっしゃった次の言葉を機会あるごとに伝えてきました。

『どのような道を選んだかで一生の価値が決まるわけではない。たとえそれが、第2、第3希望の道であっても、その道をどう歩いたかで人間の価値が決まる。自分自身の努力のあとが、大きな広い道として続くような、そんな生き方をしたいものである。』

 例え第1志望が叶わなかったとしても、それで人生がダメなのではなく、強い想いや志があればいくらでも、どこからでも自分のやりたいことや夢に向かってまた頑張ることはできます。やはり「人としての生き方」が大切なのだと思います。そして、子どもたちそれぞれが、第1志望や目標に向かって努力し続けていれば、それは生きていく「力」となるし、次の目標達成への頑張りに必ずつながっていくものだと思います。そんな力を今のうちにしっかり身に付けてほしいと思います。

 子どもたちに関わる仕事をしてきていつも思うのですが、子どもたちの成長の大きさは計り知れません。私たち大人の想像をはるかに超えていくことがよくあります。そのやわらかな「感性」と「吸収力」がそうさせるのかもしれません。ましてや、大人になってその子が、どんな仕事に就き、どれほど社会のために活躍するかなんて到底わかりません。
 だからこそ、中学校時代には子どもたちの「無限の可能性」を信じて、叱咤激励しながら子どもたちと共に成長していきたいと思ってきました。そして、子どもたちからこの仕事でしか味わえない感動と、お金では決して買えない宝物をたくさんいただくことができました。

 今朝、新生徒会役員と3年生の旧生徒会役員が一緒に校門での挨拶運動をしていました。自主的に呼びかけて集まってくれたようです。よりよい伝統が「引き継がれている」「つながっている」ことに嬉しくなりました。御陵中の子どもたちはやっぱり素敵です!そんな素敵な子どもたちの進路と未来が輝いていくよう願ってやみません。