学校日記

【11月7日】ゼロから一が生まれるとき

公開日
2022/11/07
更新日
2022/11/07

Kのつぶやき

 今日は、二十四節気「立冬」です。いよいよ秋から冬へと入っていくところです。このあと、「小雪(11月22日頃)」、「大雪(12月7日頃)」、「冬至(12月21日頃)」、「小寒(1月5日頃)」「大寒(1月21日頃)」と続いていきます。天気に恵まれ昼間は暖かい日が続いていますが、これから徐々に冬らしくなってくるのだと思います。少し前に発表された長期予報では、今年の冬は、“ラニーニャ現象”の影響で、例年並みかやや寒く、日本海側では雪が多いのでは?という予報が出ているようです。季節の変わり目、体調管理に気をつけながら、日々過ごしていきたいものです。

 さて、今週はいよいよ何度もお知らせしてきた「創立40周年記念“夢講座”」です。あの植松努さんが来校し、ご講演をしてくださいます。今日のひとりごとは、以前載せた『空想教室』からの言葉と関連する内容です。『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』に載っている植松さんの「人間の脳波を止めてしまう言葉」です。

 夢というのは自分で好きなことをやってみたいという思いでしょうね。だったらやったらいい。それだけの話です。大好きなことをしっかり持つには感動が一番です。「やってみたい」「すごい」という心があれば、夢はいくらでも見つかると思いますよ。
 でも、その時にできない理由をいくつも思いついてしまうんですね。そして、そのできない理由すら考えなくなる最悪の言葉が「どうせ無理」なんです。この言葉が人間の脳波を止めてしまう。思考が止まると楽ですが、それだと何も始まらない。
「どうせ無理」
ではなく、
「だったらこうしたらできる」
 と頭を切り替えて考え続けることで道は拓けると思います。だけどモチベーションはやる気だけで高まる者ではないんですね。物事に挑戦し、それを諦められない理由が、僕の場合は火事場の馬鹿力の源になっています。
 僕は「どうせ無理」という言葉が大嫌いです。この言葉が人の可能性を奪い、その連鎖が正しくて優しくて弱い子どもたちに向かうと知っていますからね。繰り返すようですけど、僕は「どうせ無理」という言葉をこの世からなくしたい一念で宇宙開発をしています。目の前の壁が大きいほど、その思いは強くなります。だから、毎日火事場の馬鹿力を出すことができるんだと思います。
 開発の世界ではゼロから一を生み出すという大変厳しい問題に挑戦することもありますね。これは一を二にしたり三にしたりというのとは比較にならない難しさです。その時、従来のやり方を維持しようとしたら負けが始まるんです。
 過去のノウハウばかりでなく時に自分自身すら否定してしまって「これでいいのか」と本気で動き出す時に、ゼロから一が生まれるのだと思います。いまの日本に必要なのは、その執念と元気なのではないでしょうか。

 今日、ある保護者の方が学校に来られたときに挨拶をすると、「夢講座、楽しみにしてます!」とおっしゃいました。何だかとても嬉しくなりました。私は、動画サイトや本で植松努さんを知り、ぜひ夢講座の講師として来ていただきたいと思いました。コロナ禍となった2年半前、様々な行事が中止になったり、活動が制限されたりして、子どもたちだけでなく多くの大人も疲弊し悲しい思いをたくさんしました。そんな中、それに負けることなく、夢や希望をもち乗り越えてほしい。強い志をもって粘り強く頑張り続けてほしい。そんな気持ちになるような方を講演でお招きしたいと始めた「夢講座」。一昨年は熊丸みつ子さん、昨年は腰塚勇人さん…その話を聴いた子どもたちも、保護者の方も、そして先生たちもとても喜んでくれました。「笑顔と勇気をもらった」「自分も人も大切にしようと思った」「諦めずにまた頑張ろうと思った」「もっと頑張ろうと思った」…などと素敵な感想ばかりでした。
 今年度は創立40周年ということもあり、周年行事の一つとしても実施したいと考え、植松さんの会社の方と昨年度から日程等調整し、実現することとなりました。「思うは招く〜夢があればなんでもできる〜」という演題で話していただきますが、きっと聴く人すべてが勇気や元気をもらい、明日への活力となっていく。植松さんの講演で力をもらい、自分の「思い」をもち続け、夢や希望を叶えていく子どもたちがきっといる…まさに「思うは招く」、そう期待しています。
 コロナ禍、制限はありますが、一人でも多くの方に聴いていただけたらと願います。