【11月10日】人間は本来…
- 公開日
- 2022/11/10
- 更新日
- 2022/11/10
Kのつぶやき
今日は、ALTのデニス(Dennis)先生という方が御陵中に来られ、山田冬樹教諭と一緒に授業をしていました。ニューヨーク出身のスポーツマンのデニス先生は、とても陽気に、テンポ良く授業を進めていました。子どもたちを乗せることが上手で、私自身の学びにもなりました。子どもたちはいつも以上に意欲的で、笑顔溢れる授業でした(※上写真)。
さて、今週は植松努さんの話題ばかりになっていますが、今日も植松努さんの著書『“どうせ無理”と思っている君へ』からです。
「何もないこと」それが君の強み
君は、「自分の現在の値」で、自分の未来をあきらめていませんか?
「何も強みがないから、何ができるかわからない」と思っているかもしれません。おそらく、受験戦争を経験した人たちは、「自分の偏差値で行けそうなところに行け」という進路指導に従ったことでしょう。大学に行った人も、専門学校に行った人も、高校の卒業が近づき、「どうする?」となったとき、「入れそうなところ」に入ったかもしれません。大学の何学部にするか、なんの専門学校に行くかを決めるとき、「どれを選んでいいかよくわからないけど、なんとなくよさそう」で、何を勉強するか決めてしまったかもしれません。そういう人は、やがて周囲の「本当にその勉強に興味がある人たち」とのギャップに気がついて、自分に劣等感を持ってしまうかもしれません。
でも大事なのは、そこは学校だということです。学校とは、「知らなかったことを知る場所」です。最初から優秀で、何もかも知っている人は、せっかく学校に来ても「知らなかったこと」がなくて学べないのですから、損をしています。「なんにも知らない人」にとってこそ、学校は価値があります。そして、知らないことを知ることで、間違いなく脳みそは活性化します。そして、何も知らないからこそ、常識にとらわれない考え方ができます。学校の先生のなかには、なんでも知っている子をほめる人がいます。僕は不思議です。「教えるのが楽だからじゃないの?先生、手抜きじゃないの?」と思います。
学校とは、知識と経験を得て、成長するための場所です。そのためには、君は何も知らないほうがいい。新しいことを知り、新しいことにチャレンジし、失敗を乗り越え、「もっと前に進もう!」という情熱を増やすことがとても大事です。先生には、「すでに知っている」「わかる」「できる」という人を褒めないでほしい。先生には、「知らない」「わからない」「できない」という人をダメなやつだと評価しないでほしい。
君の現在の値なんて、明日にでも変えられることができるものです。知らなかったら覚えればいいだけです。わからなかったら、調べればいいだけです。できなかったらやればいいだけです。どうか、「今」の自分の値で、自分をあきらめないで。君はこれから、まだまだ成長できるのだから。…(後略)…
植松さんは、「夢とは“ドリーム:dream”ではない気がする。“ウィル(意思):will”だと思う」とおっしゃっています。すなわち、自分の内側からわき上がってくる「やりたい」という意思だと。生まれて何もできなかった赤ちゃんが、やりたいことにどんどん挑戦し、何度も何度も失敗を繰り返しながら成長していくように、人間は本来、「やりたい」という意思の力を持って生まれてきた。失敗しても諦めずチャレンジする力をもって生まれてきた。しかし、成長するにつれ、様々な評価をされ「自分には無理、やっても無駄」という気持ちになり、「やらない、挑戦しない」または「やりたいことはない」となってしまったのではないかと。
こうも言われています。
「僕はまだまだできないこと、知らないことがたくさんあります。100点にはほど遠いけど、それでもいいと思っています。なぜならば“世界のすべてを知り尽くしたら、相当つまんない”と思うからです。知らないから知りたいし、できないから、できるようになると嬉しいのです。今は、昔不可能だったことが、どんどんできるようになっている便利な時代です。でも、君はそんなに急がなくてもいいと、僕は思います」
植松さんの本を読んだり、動画でのお話を聴かせていただくと、とても共感するとともに、教育の現場にいる者として、しっかりと受け止め、子どもたちに関わっていきたいと思います。そんな植松さんのお話を、いよいよ明後日聴くことができます…植松さん、夢講座、どうぞよろしくお願いします!