昨日も紹介したワールドカップの話題ですが、今日は試合のことではなく「試合後」の日本人の素敵な行動についてです。

　サッカーのカタール・ワールドカップ（W杯）、E組の日本は強豪ドイツに2対1で逆転勝ち。その中で、日本人サポーターの姿にも海外の注目が集まっている。
　英国営放送「BBC」は勝利後にスタジアムを清掃する日本人サポーターを写真入りで紹介。「W杯でドイツへの歴史的な勝利を見守った日本人のサポーターは、祝賀会を保留にして、スタジアムを掃除した」などと報じている。
　また、現地入りした日本人サポーターが「ドイツ戦直後、日本人サポーターによるスタジアムのゴミ拾い活動についてボランティアスタッフから直接御礼を言いたいとのことで急きょ集められました。本当に凄い光景です」とツイッターに投稿している。
　こうした姿に、海外からは「これが人間として最初にやるべきことだ」「日本のファンはこのワールドカップで偉大なものに値する」「世界一の文化を持つ最高の国」などの声が寄せられている。（※11月24日のネットニュースより）

　日本人サポーターによる清掃活動は、日本が初出場した1998年のフランス大会にさかのぼり、礼儀正しい日本人の姿を地元メディアが報道し、以来、ほかの海外メディアも注目するようになりました。この日本人サポーターの姿に影響され、同じように試合終了後、勝ち負けに関係なくゴミ拾いをする国が出てきたと、ある記事には載っていました。
　また、前回のワールドカップ・ロシア大会時には、決勝トーナメント1回戦で、ベルギーに敗れた日本代表のロッカールームに、世界から称賛の声が集まっていました（※以下ネットニュースの記事から）。

　日本代表が使用したロッカールームの写真をTwitterに投稿したのは、FIFAのジェネラルディレクターを務めるプリシラ・ジェンセンズ氏。投稿によると、この写真が撮影されたのはベルギー戦を終えた直後だという。写真で見る限り、ロッカールームはきれいに掃除され、美しい状態に保たれている。さらに、入り口側の棚の上にはロシア語で「スパシーバ（ありがとう）」のメッセージが書かれた紙も残されていた。
　プリシラ氏は「サポーターもスタジアムでゴミ拾いをした。すべてのチームにとって模範となります！」などのコメントとともに投稿。
　この投稿に対しては、返信やリツイートなどで、世界各国から「ありがとうのメッセージは桁違いだ」「arigato」「真の勝者がいた」などの声が寄せられていた。
　この試合で、日本は世界ランキング3位の強豪相手に善戦したが逆転され2対3に終わり、惜しくも史上初のベスト8入りには届かなかった。ピッチ上では涙を見せ、うなだれる選手たちの姿も。悔しい結果となった直後とあって、感動を呼んだようだ。
　その後、このことについて記者会見をした当時のキャプテンであった長谷部誠選手は、ロッカールームの掃除をしたのはチームのスタッフだと明らかにした上で、「日本代表スタッフの方を誇りに思います」と話した。

　今回の試合後も、FIFAの公式ホームページに写真入りで、日本チームのロッカールームが綺麗に整理整頓され、手作りの折り鶴とともに日本語とアラビア語で「ありがとう」と書かれたメッセージが残されていたことが載っていました。また、FIFAは、このことについて、「汚れ一つない」「模範を示している」「Domo Arigato（どうも ありがとう）」などのコメントを載せていました。このように現在、日本チームの歴史的な勝利とともに、日本選手やスタッフ、そしてサポーターの素晴らしい行動が世界で賞賛されています。
　一方でやはり、勝つために全力で取り組んでいる選手やスタッフ、関係者にとっては、「勝つこと」は当然大切なのです。キャプテンで守備の要の吉田麻也選手はカタール大会へ向けてこう言っています。
「グッドルーザー(良き敗者)よりウィナー(勝者)になりたいです。うん、勝ちたい。勝って日本の新しい歴史をつくりたい、新しい景色を見たいな。それがいちばん強いですね」
　ドイツ戦でも、日本チームは「勝ちたい」を全身で表現し、歴史を動かしました。このように、代表選手に求められることは「勝つこと」なのです。

　今回紹介したような人としての素晴らしい行為は勝敗に関係なく将来を担う子どもたちへの模範、私たち大人への模範でもあると思います。ただ勝つのではなく、試合から離れたところでも素晴らしい行動ができる人を、私は心から尊敬します。
　昨日の日本チームの勝利に涙が溢れそうなくらい感動した私ですが、今回の選手やスタッフ、サポーターの方々の行為は本当に素晴らしいですし、同じ日本人とてとても誇らしく思います。
　改めて、27日のコスタリカ戦も、しっかり応援したいと思う私です(^_^)
　次も、“グッドウィナー”を目指して、がんばれ！にっぽん！！