学校日記

【12月13日】「安」心

公開日
2022/12/13
更新日
2022/12/13

Kのつぶやき

 今日は、3年生の公立高校推薦入試受検希望者の面接を行いました。「志望の動機」「中学時代に頑張ったこと」「長所について」「将来の夢・目標・したいこと」「最近のニュースで気になっていること」「地域貢献・社会貢献について」「高校で頑張りたいこと」「座右の銘」「尊敬する人」…など、様々なことを聞かせていただきました。子どもたちは、緊張しながらも一生懸命にこたえてくれました。中には、私自身を感動させるほど立派な考え方や言葉を聞かせてせてくれた子もいます。私にとっても、たいへん勉強になりました。面接を受けてくれた子どもたちに感謝しなければと思います。

 さて、一般投票によって決まる「今年の漢字」が、京都清水寺で昨日発表されていました。日本漢字能力検定協会の理事長が、中身が見えないようにして封筒に入れて持ってくる今年の漢字を、京都清水寺の森清範(もりせいはん)貫主(かんす:清水寺最上位)は、その場で見て、力強くしたためます。応募総数22万3768票から選ばれた、今年の漢字は2001年以来2回目となる『戦』でした(10,804票)。ちなみに2001年は、2機の旅客機が高層ビルに突っ込んだ米同時多発テロが発生し、世界情勢が一変。景気低迷による企業のリストラ、BSE(狂牛病=牛海綿状脳症)など、日常生活の戦いもあった年でした。今年、選ばれた主な理由は、
◆ウクライナ侵攻、北朝鮮の相次ぐミサイル発射などにより「戦」争を意識した年
◆円安・物価高。電力不足や感染症など、生活の中で起きている身近な「戦」い
◆サッカーW杯や北京五輪での熱「戦」、野球界での記録への挑「戦」に関心が集まる
 とのことでした。森貫主は、
「一刻も早く戦(いくさ)が終わるよう心を込めて書いた。来年こそは皆が安らかに日々を送れる年になってほしい」
 と話されていました。また、第2位は僅差で、「安」が選ばれました(10,616票)。以下、3位「楽」、4位「高」、5位「争」、6位「命」、7位「悲」、8位「新」、9位「変」、10位「和」、11位「円」、12位「幸」…となっています。
 協会の報道発表資料には、以下のようなことが載っていました。

 ロシアによるウクライナ侵攻や安倍元首相銃撃事件、日々の生活の中で直面する急激な円安や物価高の影響など、多くの人に不安を与えた出来事により、1位「戦」、2位「安」に多くの票が集まり、上位もそれに関連する「高」「争」「命」「悲」などの漢字が並びました。過去2年と比べると、コロナ禍を象徴する漢字は減少し、「楽」「幸」「旅」など明るさを感じる漢字もランクインしました。終息は見えないものの、全国旅行支援も10月から開始されるなど、様々な制限が緩和され、旅行やイベントを楽しみ始める様子がうかがえました。

 来年は、不安の「安」ではなく、すべての人にとっての安心の「安」になるように、そして何より、命を奪う「戦」がすべてなくなるような平和な世界になればと、心から願います。