学校日記

【12月14日】新しい時代へ

公開日
2022/12/14
更新日
2022/12/14

Kのつぶやき

 今朝は、サッカーワールドカップ準決勝「クロアチア対アルゼンチン」の試合が行われていました。結果は3対0でアルゼンチンが強さを見せて勝利していました。しかし、日本が敗れたクロアチアも粘り強く最後まで攻め続けていました。本当に素晴らしい選手、そしてチームだと思います。たくさんのドラマをつくっているW杯。改めて、日本代表チームが見せてくれた粘り強さとチームワーク、戦うひたむきな姿勢に、私たちは勇気と感動を与えてもらったことを感謝したいと思います。
 日本代表の森保監督ををはじめ、選手たちが様々なテレビ番組などにも出演し、これまでの苦労や感じていたこと、考えていたことなどを聞かせてくれます。そして、応援してもらった人への大きな感謝を皆さんが口にされます。さらに頑張りたいとも…。本当に素晴らしいなと心から思います。
 昨日の西日本新聞『春秋』からです。

 批判も覚悟しての帰国だったろう。「こんなに喜んでいただけるとは思っていなかった」。サッカーワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦で敗退した日本代表の森保一監督は、成田空港の温かい出迎えに感謝した。
 W杯初出場の1998年は1 次リーグ3戦全敗に終わり、到着ロビーでは選手1人に飲料水がかけられた。今大会はドイツとスペインに勝ったとはいえ、目標の8強入りは逃した。ため息が日本を包んだクロアチア戦はPKで決着。外した選手への心ない避難も懸念されたがネットには、ねぎらいの声が次々にあがった。
「PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ」。
元イタリア代表でW杯はPK戦に泣いた、バッジョさんの名言が広がった。94年の決勝は自ら外して優勝を逃し、98年の準々決勝では自身が決めても仲間が外して敗れた名選手のかつての言葉が、日本代表の心情を代弁した。
 交流サイト(SNS)でのスポーツ選手など有名人への誹謗中傷が問題となっている。野球のソフトバンクがリーグ優勝を逃した今季最終戦で逆転を許し、一部のファンの怒りが向けられた泉圭輔投手は、契約更改交渉後の記者会見で打ち明けた。「外に出るのも怖かった」と。
 「新しい景色は見られなかったが、新しい時代の入り口となった」と総括した森保監督。ネット世論も新しい時代への転機となるよう願う。

 日本代表の予選リーグ2戦目、コスタリカに負けたあと、ネット上では辛辣なひどい言葉もたくさんあがっていました。報道やネットで、その一部を見ただけで、非常に気分が悪くなりました。悲しくなるとともに怒りが湧いてきました。思うような戦いができなかったとしても、それまでの準備も当日の戦術も、そして個々の瞬時の判断やプレーも含めて精一杯に戦った結果の敗戦です。勝てば称賛、負ければ誹謗中傷、それはおかしなことです。SNSなどで気軽に考えや意見を言える便利な世の中です。しかし、文字は残ります。言葉は心にも残ります。ぜひ、言葉に責任をもつべきです。
 中学生でも、よくSNSのトラブルが起きます。私たちには非常に見にくい状態で広がっていきます。解決することもとても難しくなっています。個々人の情報モラルが問われているのだと思います。学校でも、情報モラルやネットトラブルについての学習もしますが、それだけでは足りません。各ご家庭でも、そして社会全体で考えていくべき問題です。心にも体にもダメージを与える言葉。一方で、人に勇気や元気、生きる希望を与える言葉。ネット上であっても、大切に大切に使いたいと思います。
 最後に…
 日本代表の決勝トーナメント1回戦、クロアチアとの試合はPK戦での敗戦。その後の日本代表のロッカールームの様子が映像で流れていました。
 PK戦一人目に立候補し、相手キーパーに止められて涙する南野拓実選手。ロッカールームで座り込みうなだれる南野選手に声を掛ける、ベテランの長友佑都選手。「ありがとう、拓実。お前、勇気あるな」。言葉をかけた直後、長友選手は南野選手を静かに抱きしめました。その後、自分の席に座った長友選手はさらにこう続けました。「次の未来へ繋げれば問題ない。顔を上げて帰れ。(南野選手へ)勇気あるなマジで。俺は蹴れん…マジでありがとう」
 長友選手自身も悔しさ溢れる中であろうときに、後輩の選手への感謝とねぎらいを忘れない素晴らしい言葉に感動しました。