【12月15日】基本的生活習慣
- 公開日
- 2022/12/15
- 更新日
- 2022/12/15
つぶやき
ふと、「今日は何の日」をひらくと、12月15日は『ザメンホフの日』と載っていました。ザメンホフの日とは、「国際語・エスペラントを考案したザメンホフの1859年の誕生日。世界各地でエスペラント使用者がザメンホフ祭などの催しを開く」と載っていました。「???」となった無知な私は、さらに「エスペラント」を調べてみました。すると、「ルドヴィコ・ザメンホフとその協力者たちが考案・整備した人工言語。母語の異なる人々の間での意思伝達を目的とする、国際補助語としてはもっとも世界的に認知され、普及の成果を収めた言語となっている」と載っていました。
エスペラントのアルファベットは28文字あり、単語の読み方はどちらかというと「ローマ字読み」になっているようです。例えば、“tomato” は英語では「トメイトゥ」ですが、エスペラントでは「トマート」のようになるそうです。いくつか紹介すると「サルートン!(Saluton!):こんにちは」「ダンコン!(Dankon!):ありがとう!」「パルドーノン(Pardonon):ごめんなさい」「ジス・レヴィード!(Ĝis revido!):さよなら!」「ロンガ(longa):長い」「リブロ(libro):本」「スモーオ(sumoo):相撲」「ソーヨ(sojo):醤油」…などです。
創案者のザメンホフは世界中のあらゆる人が簡単に学ぶことができ、世界中ですでに使われている母語に成り代わるというよりは、すべての人の第2言語としての国際補助語を目指してこの言語を作ったそうです。ザメンホフはこの言語を1887年に発表したとのこと。やはり、言葉というものは大事だし、「伝えあう」「話す」ということが人間にとっていかに必要かを表していると思います。ちなみに、エスペラントを公用語とする国はないのですが、エスペラントを話せる人は世界で100万人くらいはいるとのことです。
さて話は変わって、琉球大学教育学部教授、岡本泰弘先生が「脳科学・心理学からみた基本的生活習慣」について教育情報誌に書かれたものがありましたので、一部抜粋要約して載せます。
◆「睡眠」の効果
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠がある。レム睡眠は比較的浅い眠り、ノンレム睡眠は深い眠り。通常ノンレム睡眠から始まり、レム睡眠に移行する。入眠から2〜3時間が最も深い眠りでこれを熟睡という。このとき、脳下垂体から成長ホルモンが分泌され、成長促進、皮膚の再生、病気の抵抗力の維持、脂肪の燃焼など、様々な効果をもたらす。しかし、夜遅くまで光(テレビやパソコン等)を浴びていると、体内時計を調整するメラトニンが低下し、室の高い睡眠が確保できずに、成長ホルモンの分泌が低下する。
◆「早起き」の効果
朝、目覚めたときに太陽の光を浴びるようにすると、体内時計がリセットされて目覚めがよくなる。体内時計の働きにより、夜は眠りにつくというリズムを繰り返しているから。人間の体内時計は25時間周期で、地球の周期は24時間周期となっている。そのため、暗い部屋で生活し、太陽の光でリセットせずにいると、体内時計と地球時間を合わせることができず健康な体や心づくりに悪影響を及ぼす。人間が本来持っている生活リズムである「昼間に活動し夜は寝る」という規則正しい行動を行うことで、脳内の安定と関わってくるセロトニンが多く分泌される。
◆「朝食」の効果
人間の脳は12時間でエネルギーを使い果たす。脳のエネルギーはすべてブドウ糖であり、1時間に5gのブドウ糖を消費する。ブドウ糖は肝臓のグリコーゲンで作られ、肝臓には60gしか蓄えることができない
そのため3食のうち1食でも抜くと脳はエネルギー不足になる。また「ごはん」のようなブドウ糖を上手に使うには、様々な栄養素が必要。豆類に多く含まれるリジンという必須アミノ酸やビタミンB群が必要であり、朝食が大切。
岡本先生は、「質のよい睡眠」、「早起きして太陽の光を浴びて活動する」、「バランスのとれた朝食・食事」などの生活習慣を子どもたちにきちんと身に付けさせるためにも、私たち大人の、子どもたちへの声かけや支援がとても大切であるとおっしゃっています。もちろん、子どもたちを「褒める」というプラスの言葉での支援もあるでしょうし、逆に「叱る」というマイナスのことも時には必要であると言われています。叱られることで、それはしてはいけないと子どもたちがきちんと認識・記憶していくのだと…。
要するに、子どもたちを「褒める」「叱る」といったことをバランスをとりながら行い、基本的な生活習慣を付けさせることが、これからの時代をたくましくそしてよりよく生き抜いていく基礎に繋がるということだと思います。
そうはいっても思うようにいかないことはありますが…。皆さんのご家庭ではいかがですか?