【12月22日】乗り越えた先に…
- 公開日
- 2022/12/22
- 更新日
- 2022/12/22
Kのつぶやき
今日は「冬至」です。一年の中で昼の時間がもっとも短い日ということになります。あいにくの空模様で、雪が降り出しました。今夜から明日にかけての雪で、積雪や路面の凍結も心配されるため、明日予定の終業式を本日行うこととなりました。
終業式では、サッカーワールドカップ・カタール大会で優勝し、最優秀選手として活躍したレオネル・メッシ選手のことを中心に以下のような話をしました。
メッシ選手は、11歳のときに「成長ホルモン欠乏症」であるという診断を受けました。これは、成長ホルモンが正しく分泌されず、身長が伸び悩む病気で基本的には完治させるのが難しい病気とされています。治療は、成長ホルモンを注射等で投与することで少しでも身長が伸びるようにするといったものです。この治療には「高額な医療費」と、脚に注射を打つことによる「痛み」を伴うものです。それで、メッシ選手は一時は、サッカーができなくなるかもしれないと言われていました。
しかし、メッシ選手は諦めず、サッカーの練習は続け、13歳のときにスペインのバルセロナというチームの入団テストを受け、合格しました。病気のことが課題ではありましたが、類い希な「ドリブルスキル」を身に付けていたメッシ選手に期待したチームは、高額な治療費を負担し、バックアップしました。このときの身長は140cm〜150cmだったといわれています。それからというもの、粘り強い治療のおかげで、現在の身長は169cmになったそうです。
こういうことを知らない私たちは、メッシ選手は単に才能に恵まれている、能力が違う、「天才」だからなどと簡単に言います。実際のメッシ選手は、もともと非常に大人しい性格で、コミュニケーションもどちらかと言えば、苦手な人だとも言われています。そんなメッシ選手、こんな言葉を言っています
◆努力すれば報われる?そうじゃないだろ。報われるまで努力するんだ。
◆早い時間に始めて遅くまで残っていた。来る日も来る日も、来る年も来る年も。一夜にして成功するのに17年と114日もかかったよ。
これらの言葉が示しているように、メッシ選手が単なる「天才」ではなく、とても強い意志を持った「努力の人」であることがわかります。病気を乗り越え、とてつもない努力の上に、メッシ選手のプレーがあるのです。
やはり、何事も「努力」が大切であるということ。そして、どんなに偉大な人でも、たくさんの人の「支え」があってこそであること。また、そういう人やことへの「感謝」を忘れない人でないといけないということをメッシ選手の言葉や行動から、教えてくれているのだと思います。
世界中の多くの人に愛され尊敬されているメッシ選手。メッシ選手にはなれませんが、メッシ選手の生き方や努力については学ぶことができます。子どもたちそれぞれが、志をもって、2023年も努力し、感謝を忘れない人であってほしいと願います。