学校日記

【1月11日】情熱

公開日
2023/01/11
更新日
2023/01/11

Kのつぶやき

 冬休みには、様々なスポーツの大会があっていました。バスケットボール、駅伝、ラグビー、サッカー、バレーボール…等々。どんなスポーツであっても、やはり「一生懸命な姿はかっこいい」と思います。「溢れる情熱」は感動します。どれだけの熱意をもって練習に取り組み、ケガや故障も乗り越えながらここにたどり着いたかと想像するだけで尊敬します。
 経営コンサルタント、小宮一慶さんの『松下幸之助パワーワード』という本があります。その中の「熱意」について書かれたところを抜粋します。

 『あふれるような情熱、熱意。そういうものをまずその人が持っておるかどうかということや。熱意があれば知恵が生まれてくる[松下幸之助]』
 熱意こそ、物事を成し遂げる第一歩です。
 ある理髪店を、幸之助さんが訪れたとき、そこの店員さんが言われたそうです。「もっと頭髪を大切にして、常にどんな刈り方がいいか、どんな髪型が似合うか、自分で研究していただかないといけません」と。
「銀座四丁目に松下さんの立派なネオン広告塔がありますが、あなたの髪を見れば、いくら宣伝をしていても、あなたの会社の製品を買う気が起こらなくなります。あなたの頭も会社の看板だと考えていただきたいですね」
 はたから見れば、天下の松下幸之助に意見するなんてと思われるかもしれませんが、幸之助さんはいたく感動されました。それまでは髪型などまったく無頓着だったけれど、店員の言葉に、もっと注意をはらわなければいけないと気づかされるとともに、人をその気にさせる言い方、やる気を出させる言い方があるものだと大いに感心されたそうです。
 この理髪店の店員のような、お客様のことを真剣に考え、いい仕事をしたいという熱意があれば、知恵が湧き、工夫が生まれてきます。お金がない、地位がない、学歴・キャリアがない、などいろいろなことを心配しているかもしれませんが、どんなことよりも、熱意がないことを恐れましょう。
 熱意を高める効果的な方法は、まず、真剣に取り組むことです。そして、頭で考えているだけではなく、「手を動かすこと」です。手で触り、手でつくり、汗をかいて、手を動かせば、そのことへの愛着が生まれ、熱意は自然と高まっていきます。手を動かして、実践しているものの中から、本当の知恵は出てきます。人を動かし、幸せにする知恵は、汗から生じます。これもまた熱意が必要だということですね。
 幸之助さんは会社で「汗を流さない者は、去れ!」と、厳しく言われたそうです。一方、松下電器は幸之助さんが現役の頃は、従業員の解雇は一度もありませんでした。理念や夢を共有し、汗を流し合う、素晴らしいチームをつくれたということだと思います。…(後略)…

 私は先生方に、私自身も含めて教師として特に大切にしないといけないこととして、「情熱」「感性」「専門性」を挙げて、年度当初に話をさせていただきました。教師でなくとも一番にくるのはやはり「情熱・熱意」だと私も思い、上の言葉にとても共感しました。自分自身は、この「情熱」が無くなったら、仕事を辞めなくてはと思っています。何事も「情熱」こそが、新たなチャレンジを生み、よりよい取組を進めていく上でのパワーになっていくと思っています。
 昨日も述べましたが、私たちが熱い熱い「情熱」をもって、そして「チーム御陵」で、子どもたちとともに伸びていく教職員でありたいと思っています。そうすればまた、素敵な「知恵」となって、よりよいものを築き上げることができると信じています。