学校日記

【1月12日】何歳になっても…

公開日
2023/01/12
更新日
2023/01/12

Kのつぶやき

 明日は、新入生の入学説明会です。小学6年生が保護者の方とともに来てくれます。子どもたちは、中学校に興味津々で期待感いっぱいで来てくれるのではと思っています。少し不安な子もいるでしょうが、明日の説明会でその不安が少しでもやわらぎ、残りの小学校での生活を充実させ、意気揚々と入学してくれたらと思います。人間は立場や環境で大きく変わってくるし、様々なことにチャレンジし、失敗を乗り越えていくことで常に成長できると私は思っています。

 卓球の元日本代表で元日本代表監督の児玉圭司さんという方がおられます(始業式で子どもたちに紹介した方です)。その方が書かれた『1日1話自分を強くする成功の教科書』という本の中に「人間は何歳になっても成長できる」というところがあります。

 私は毎月1回、「児玉語録」という文章を書いて発信しています。毎月欠かさず約25年間、300号以上にわたって書き続けてきましたが、これほど長く続けられた理由はなんだったのでしょうか?それは明治大学卓球部の選手と、読んでくださる方の成長に少しでも役立ちたいという思いがあったからだと思います。
 私は誰かが成長していることを見たり聞いたりするのがとにかく楽しみで、大好きです。成長というのはいい意味で「変化」しているということです。特に自分の立てた目標に向かって懸命に努力している人は、人間としても向上しているものです。
 私とごく近しい人で、数ヶ月前は素直に人の話を聞くことができなかった人が、次に会ったときには急に素直になっていたことがあります。人としての器が一回り大きくなった姿は本当に格好いいと思いましたし、とてもうれしく感じました。成長に年齢は関係ないと断言できます。それこそ60歳や70歳を超えても会うたびに成長されている人もいます。それは成長することに意欲を持ち、常に可能性にチャレンジするのが好きな人だからでしょう。
 成長というのは、過去の自分と比べて少しでもいい方向に変化していればいいのです。自己紹介をするときにいつも蚊の鳴くような声だった人が、急に背筋を伸ばして腹の底から大きな声で話をしてくれる。ただそれだけのことでも本当に素晴らしいですし、私は手放しでうれしくなります。他人と比較して、自分はちっとも成長していないなどと思う必要はありません。あなたの成長をそっと見つめ、わずかでも成長すれば心から喜んでくれる人は必ずいるはずです。

 私もそうなのですが、どうしても人と比べてしまう自分がいます。そして「自分はダメだ…」と思うことがあります。児玉さんは、人と比べ悲観的な気持ちになるのではなく、自分自身が常にチャレンジすることを忘れず、少しの成長に目を向けるべきだと教えてくれています。また、いくつになっても成長できると教えてくれています。私も「一生勉強」だと思いますし、常にチャレンジし「学び成長」したいと思います。学べば学ぶほど、自分の無知を知り、足りないことがわかります。だから、もっと学ばなければと思います。この「校長のひとりごと」は、児玉さんのように「読んでくれる人の成長に少しでも役立ちたい」とまではいきませんが、皆さんの「少しの気づきや学び」になるとすればこれほど嬉しいことはありません。
 明日来校してくれる子どもたちが、「自分の可能性は無限大!」と自信を持ってチャレンジし続けることができるよう、中学校でも在校生と教職員で力を合わせ、素敵な環境の学校になるようにこれからも頑張りたいと思います。小学6年生の皆さんの明日の来校を楽しみに待っています!