【1月16日】巨人・大鵬・卵焼き
- 公開日
- 2023/01/16
- 更新日
- 2023/01/16
Kのつぶやき
3年生は今週から「私立高校専願入試」、「公立高校特色化選抜入試」「私立高校前期入試」「公立高校推薦入試」「私立高校後期入試」…と、4週間にわたって入試が続きます。ぜひ、自分の進路実現へ向けて、体調を整え、最後の最後まで諦めず、努力し続けてほしいと願っています。
さて、児玉圭司さんの『1日1話自分を強くする成功の教科書』から「天才と呼ばれた人は、努力の人だった」を抜粋します。
私は昔から何かと大相撲に縁が深いのですが、1960年代に「巨人・大鵬・卵焼き」と言われるほど一世を風靡した元横綱・大鵬をご存じでしょうか?彼は横綱・白鵬関に更新されるまで、大相撲史上の最多優勝力士でした。
そんな彼は「どうしてそんなに強いのですか?」「天才ですね!」と言われたび、自分は天才ではなく、努力の人間だと思っていたそうです。実際、16歳で角界に入った彼の体格は身長183cm、体重70kgという力士としては貧弱なものでした。彼はその体格を「電信柱」とからかわれながら、必死で稽古に打ち込んだのです。
その後、出稽古で初めて戦った柏戸関にまったく歯が立たず、それ以降は柏戸関に勝つことを目標にしてました。この二人が切磋琢磨した結果、「柏鵬時代(はくほうじだい)」と呼ばれる大相撲の黄金時代が築かれました。
大鵬は横綱になってからもケガや病気に悩まされ、何度も再起不能になったと報じられました。しかし、その度に苦境を跳ね返し、再び勝利を重ねていきます。むしろ大怪我の後は以前より「淡々とした相撲」を取れるようになったと喜び、目の前に現れる困難や壁を常に自分の力に変えていったのです。
勝つために努力した過程で精神面も鍛えられたのであり、最初から精神が強かったわけではないといつも語っていたそうです。彼の言葉は、今の私たちにとっても希望をもたらし、努力の大切さを教えてくれます。最初から強い人や、仕事ができる人はいません。夢や目標を持ってひたすら努力し、逆境も自分の力に変えて前進する人が最後に成功するだけなのです。
私は「巨人・大鵬・卵焼き」という言葉はいろいろなところで聞いていました。ですから大鵬さんが、偉大な力士であったことは想像がつきます。偉大な方は周りから「天才」とよく言われます。しかし、みなさんがよく知っているイチローさんであっても、内村航平さん、羽生結弦さんでも、先日紹介したメッシ選手であっても、皆、人並み外れた「努力」の上に素晴らしい技や力、そして結果があります。それは、日々の厳しい練習の中で培われたメンタルと、人間性があるからこその結果であると思います。ですから、単に「天才」ではなく「努力の天才」だということです。どんなに素晴らしい能力があっても、人間性が伴わないと一定のところで挫折し大成しません。そこには先日お話しした強烈な「レジリエンス」があるのだとも思います。それは、高い志と、日々の絶え間ない努力をしてこそ身についていっているのだろうと思います。
いつも言いますが、ついつい私たちはできないことを人のせいにしたり、「あの人は天才だから、とても勝てない」とか、「あの人は天才で自分とは違うから仕方がない」…などと、自分の限界や可能性を自分で決め、諦めてしまうこともあるのではないかと思います。やはり、努力し続ける、チャレンジし続けることこそ、とても大切なことだと思います。誰でも最初から満足いくようにはできません。繰り返し繰り返し、諦めることなく、志をもって努力していくことを大切にしなければならないと改めて思います。