学校日記

【1月23日】ピンチ

公開日
2023/01/23
更新日
2023/01/23

Kのつぶやき

 『人は話し方が9割』や『喜ばれる人になりなさい』などの著者である永松茂久さんの“3分メッセージ”に「ピンチの裏側を探す」というものがあります。

 私は仕事上、たくさんの成功者と呼ばれる人や、億万長者と言われる人に出会ってきた。その中で一番驚いたのが、その中に悩みのない人など一人もいなかったことだ。
 私は「成功したり大金を手にしたりした人は悩みと無縁で絶対に幸せなはず」と思い込んでいたので、これにはびっくりした。人間はどんなポジションに行こうが、何を手にしようが、そのステージの中で必ず何かに悩みがあるのだと思った。
 自分が悩んでいるとき、まるで自分一人だけが悩んでいるような錯覚に陥ることがある。自分が不幸の世界チャンピオンになったような気分になる。でも実はみんな何かしらの悩みは抱えているのだ。その中で誰もが、もがきながら「ピンチの裏側」を探しているのだ。
 一人じゃない。それだけでも少しだけ気分が変わる。それで悩みが飛んでいくわけじゃないかもしれないけど、そう思えただけでもいくらかは心が軽くなるはずだ。

 あまりにも悪いことやきついこと、または不運なことが続くと、「何で自分だけこんな目に…」と落ち込むことがあります。自分の境遇や性格を恨むこともあります。そして、気分が滅入ってしまいます。しかし実際、落ち込んでいるだけで何も前には進みませんし、解決もしません。結局は、しっかりとそのことと向き合い、解決策を模索し、行動するしかないのです。
 「“ピンチはチャンス”と捉え、チャレンジしていくことが大事!」いう人もいれば、「“ピンチはやっぱりピンチ”だからこそ、冷静にしっかりと状況を分析し、解決していくことが大事」という人もいます。どちらにしても、結局は「向き合い」「考え」「行動」することが大切なのかもしれません。そのときに、「きついのは自分だけではない」「もっときつい人もいる」「乗り越えてみんな頑張っているんだ」…などと思うことが、頑張る原動力になることもあります。ひとりごとで様々な方の言葉を紹介していますが、表現や言い方は違っても結局は「失敗が成功の糧になる」「失敗や困難が人を成長させる」ことは間違いないのだと私は思います。楽をして適当にしてうまくいくことがあれば、「ラッキー」とは思えるかもしれませんが、自分自身の成長には繋がらない。長い人生、いいことも悪いこともたくさんありますが、前向きに向き合っていくことが、よりよい人生を送る最善の方法ではないかと思います。