【1月26日】一生勉強
- 公開日
- 2023/01/26
- 更新日
- 2023/01/26
Kのつぶやき
気温の低い状態が続いています。今週土曜日の福岡の天気予報には、雪マークがついていました。子どもたちはもちろんのこと、お互いに体調管理には十分に気をつけていきたいものです。
今日のひとりごとは555回目となります。私は、以前にも言いましたが、コロナ禍、保護者の皆様や地域の皆様など多くの方に、少しでも学校や子どもたちの様子を知っていただきたい。また、子どもたちや学校の様子をHPで知らせることはもちろんのこと、校長がどんなことを見て、どんなことを考えて、どんなことを大事にしているかを知ってもらいたい。そして、子どもたちのことを共に考え、私たちが共に大切にしていかなければならないことのヒントになればと思っています。そのためにも、私自身が様々な情報収集を積極的にすること、たくさんの本を読むこと、様々な方の話に耳を傾け謙虚に受け止めることなどを心がけています。そうしていると、自分があまりにも無知であることがわかります。自分がこの年になっても未熟であることがわかります。一方で、学ぶことの素晴らしさや、学びによって自分の視野が少し広がったりしていることを実感します。ひとりごとを読んでくださっている皆さんが、時々でも「参考になった」とか「どこかで話すときに使えるな」とか「子どもとこのことを話してみようかな」…などと思ってくだされば幸いです。
さて、孔子の言葉に次のようなものがあります。
「君子(くんし)は言(げん)を以(もっ)て人を挙(あ)げず。人を以て言を廃(はい)せず」
この意味は、「人材を抜擢するときは、発言よりも人柄を重視しなさい。しかし、人柄に難のある人物でも、いい発言をしたら無視せず認めてあげなさい」ということです。この孔子の言葉に対して、田口佳史さんが著書『超訳 論語』の中で「“心眼”を備える」と題して、次のように書かれています。
発言の表面だけを受け取り、「なかなかいいことを言うね」と、安易に人を抜擢すると、失敗することが多い。再三述べているように、言葉の真意を見抜き、ウソ偽りを言わない人物かどうかを判断する必要がある。かといって、表面的な振る舞いや、相手との相性・好き嫌いなどから「あいつはダメだ」と即断して、発言に聞く耳を持たないのもよくない。じっくりと話を聞き、内容の善し悪しを判断することが求められる。
ようするに、人材を登用する任にある者は、言葉や見た目、態度などに惑わされず、人物・発言を見抜く「心眼」ともいうべきものを備えることが大切なのだと思います。
「心眼」は、「物事の真実の姿を見抜く、鋭い心の働き。心の目」と辞書等にも載っています。真実の姿を見抜くことや相手の本意を察するなどのことは言葉では言いますが、なかなか難しいことです。ですがやはり、“表面的なことだけで人や物事を判断してはいけない”、“見えないことにこそ大切なことがある”なども、常に心に留めておく必要があると思います。
そして、「心眼」を磨くためにも、日頃から常に学ぶ姿勢をもって何事にも取り組むこと、人とのコミュニケーションを大切にすることなどが大切なのではないかと思います。やはり、「一生勉強」ですね。