【1月27日】なぜ「顔」があるのか?
- 公開日
- 2023/01/27
- 更新日
- 2023/01/27
Kのつぶやき
西沢泰生さん著『思い出すだけで心がじんわり温まる50の物語』の中に「あなたに“顔”がある理由」というところがあります。
人間を含めて、ほとんどの動物には「顔」があります。神様はどうして、動物に「顔」を与えたのでしょう?
ひと言で言えば、それは「相手に、自分が何を考えているかを伝えるため」ではないでしょうか。笑っていれば、相手は「あっ、コイツ、敵意はないな」とわかるし、怒った顔をしていれば、「近づかないほうがいい」と思います。つまり、コミュニケーションを助けるための道具として「顔」があるのだと思うのです。
頭が良すぎる人間は、ときには言葉を操って相手をダマそうとします。でも、口先の言葉でウソをつこうとしても、表情には本音が出てしまうもの。そもそも、「顔」が究極のコミュニケーションツールなのだと考えれば、ごまかしがきかないのも納得できます。
せっかく神様が与えてくれたこの「顔」。いつも眉間にシワを寄せていたら、ちょっともったいない。まるで、「地球最後の日」のように、不機嫌な表情をしている人には、あなただって、できれば近寄りたくありませんよね。…(一部略)…
生き方のヒントになる本をたくさん出している千田琢哉(せんだたくや)氏は、その著書の中でこう言っています。
「他人はずっとあなたの顔を見ている。鏡の前で取り繕った顔ではなく、何気ない表情をすべて見ている」
この何気ない表情って、本音が出るだけに怖いですね。…(一部略)…あなたが「気を抜いたとき」の「何気ない表情」。見られています。千田氏はこうも言っています。
「あなたの周囲の表情はあなたの表情をそのまま反映しているのだ。素敵な笑顔には素敵な笑顔が返ってくるし、イライラした顔にはイライラした顔が返ってくる」
周りをニコニコした人ばかりにしたければ、まず、あなたがニコニコする。考えてみれば、単純な仕組みだったのですね。せっかく神様が与えてくれた「顔」というコミュニケーションの道具。どうせなら、自分の周りに「ハッピーな人たち」を集めるツールとして使っちゃいましょう。
なぜ「顔」があるかについては、西沢さんの言うようにコミュニケーションの一つとしてもあるかもしれませんし、何より「進化」の過程で様々な環境に適応していくための結果だろうと思います。西沢さんが書かれているように、その人の表情が周りに多少なりとも影響を与えていることはよくわかります。「目は口ほどにものをいう」という言葉もありますが、目だけではなく、口元、眉間のシワなどを含めて、その人の表情によって、今の気持ちを読み取ろうとしている自分に気づくはずです。
とても素敵な笑顔で優しく話しかけられたり対応してくれたりすると、こちらまで自然と笑顔になっていることがあります。ですから、人の顔、表情というものが、相手や周りに影響を与えていることは、皆さんも実感としてあると思います。ですが、きついとき、イヤなときなどに、ついついその表情が顔に表れ、周りから心配されたり、敬遠されたりすることもあるのだと思います。
もちろん、笑顔でいつづけることは私には難しいと思っています。しかし、私の笑顔や表情や態度によって、周りの方が少しでも笑顔になったり安心できたりするよう、今一度心がけたいと思います。