今週は寒さも少し和らぐようで、なんだかほっとしています。校門付近の梅も少しずつ咲き始め、春の訪れが近づいています。3年生は今週末、私立高校前期入試、来週は公立高校推薦入試、私立高校後期入試となります。すでに中学卒業後の進路が決定した生徒もいますが、卒業まで仲間とともに有意義な中学校生活を送り、3月10日の卒業式を立派に終えてほしいと思っています。

　さて前回、「なぜ“顔”があるのか？」というタイトルでひとりごとを書かせていただきました。その中で「素敵な笑顔には素敵な笑顔が返ってくる、イライラした顔にはイライラした顔が返ってくる」というようなことを載せました。
　たくさんの本を書かれ、俳優業や講演活動などでも活躍されている中谷彰宏さんの『だからあの人に運が味方する』という本に、関連することが載っていますので紹介します。

　「ムッとしていると、ムッとした人が集まってくる」
　人間の表情は、必ず伝染します。笑いだけではないのです。難しい顔をしていたら、難しい顔が伝染します。笑っていたら、笑った顔が伝染します。笑いは、伝染するという特性を持っています。一人がアハハと笑っていれば、その場の人たちもみんな笑います。意味がわからなくても、笑っているだけで笑いが伝染するのです。よく笑う人の隣に座るのは、とても大切です。自分がムッとしていると、ムッとした人を集める危険性があります。みんなと一緒に笑うのは、とても楽しいことなのです。落語は、一人で聞くよりも、落語会へ行ってみんなが笑うのを聞くほうが、より楽しいです。
　900人のホールでは、自分の笑い声が900倍になって返ってきます。自分が900倍笑った気がするのです。笑い仲間を持つことで、もっと笑えるようになります。笑う人には、笑う仲間ができます。
　ムッとした人には、ムッとした仲間ができます。ムッとした仲間なんてイヤだと思っていても、できてしまうのです。ムッとしたことが900倍になるのはつらいです。
　楽しいことがあって900倍笑うのも、イヤなことがあって900倍ムッとするのも、もともとはたいした差はないのです。それをどれだけ、かけ算しているかなのです。

　中谷さんは、こんなことも言われています。
「笑いで大事なことは笑わせることより笑うこと。笑わせようと頑張れば頑張るほど頭の中で計算して面白くない。一緒にいて楽しい人は、笑わせてくれる人ではなく、一緒に笑ってくれる人。だから笑っている人に人は集まる」。
　さらに、「笑っているときに脳は活性化している。笑うことでより“吸収”できる」「“笑顔”は、（言葉にしなくても）あらゆるメッセージを伝える」とも。
　子どもたちも先生方も保護者の方も地域の方も、一緒に笑える学校、笑顔でいられる学校、安心できる学校になるよう、ますます頑張りたいと思います