【2月17日】聞き上手
- 公開日
- 2023/02/17
- 更新日
- 2023/02/17
Kのつぶやき
期末考査2日目です。子どもたちは一生懸命に問題に取り組んでいます。今年度最後のテスト、そしてこれが終わるとあっという間に「卒業式」、「修了式」を迎えることになります。子どもたちそれぞれが、よりよい年度の締めくくりをして、次年度の学年、進路先へと向かってほしいものです。
さて、塚本亮さん著「努力が『報われる人』と『報われない人』の習慣」からです。
「努力が報われる人はまず聞き、報われない人はまず話す」
上司や取引先などは、あなたに何を期待して仕事を依頼したのか。それを理解する努力は、いい仕事をする上で欠かせません。そうでないと思い込みで仕事を進めてしまう可能性が高くなり、相手の期待にこたえることが難しくなるからです。
ドラッカーは『創造する経営者』で「顧客と市場を知っているのはただひとり、顧客本人である」と言っています。相手が何を求めているかは相手しか知らないということではないでしょうか。相手の要望を的確に理解して段取りを組む。そうしないと、段取りの方向性がズレてしまっては相手のニーズを満たせません。だから、仕事での努力が報われる人は、聞き上手なのです。相手の話をしっかりと聞き、的確な質問をしながら、相手が抱えている課題を見つけていきます。課題が明らかになるからソリューション(問題の解決方法)を提供できるようになります。一方で、努力が報われない人は、打ち合わせなどでも自分が話すことばかりに意識がいってしまって、相手が何を求めているかを聞き出すチャンスを失いがちです。それで自分なりに解釈して、がむしゃらに努力しても成果にはつながりません。
実は私自身も、かつては聞くことの大切さを理解していませんでした。話し方や伝え方の本はたくさん買っていました。もちろん話し方や伝え方も仕事においてはとても大切なスキルなのですが、だからと言って自分の話ばかりすればうまくいくかとそうではありません。あまり上達の実感が湧かず話し方教室に通ったのですが、そこで出会ったのが「聞き方」でした。会話が上手な人は聞き方がうまいというのです。目から鱗でしたね。
相手の話をしっかりと聞いて相手が何を求めているかを理解する。そして、相手が抱いている問題に対して解決案を伝える。この順番が大事です。…(後略)…
皆さんの周りにも「聞き上手」な方がいらっしゃいませんか?そんな方と話していると調子に乗りすぎて私はしゃべりすぎてしまいます。そんな方が職場にいらっしゃると、その場の雰囲気は必ずよくなります。「また聞いてもらいたい!」とも思います。
一方で、自分自身を反省します。もっと聞き上手にならなければ…と。つい、知っている話が出ると、口を挟んでしまったり、自分がしゃべりすぎたり。相手の方はきっともっとお話したいことがあったろうに…。ベストセラーになった永松茂久さん著『人は話し方が9割』の中にも、「話し方は聞き方が9割」「いかに話すかよりいかに聞くか」「聞き役に回ると業績が急激に伸びた」などが載っています。「話上手」「伝え上手」な方はやはり、「聞き上手」な方だということです。私はまだまだ修行がたりません。もっと「聞き上手」になれるよう努力しなければと思います。