【3月1日】私の場所
- 公開日
- 2023/03/01
- 更新日
- 2023/03/07
つぶやき
いよいよ年度の締めくくりの3月となりました。明後日3日は、1年生はキャリアタイムの発表会と学級懇談、2年生は進路学習会となります。保護者1名の参加とはなりますが、どうぞよろしくお願いします。また、3年生にとっては、来週7日が公立高校一般入試、8日が公立高校個性重視の特別試験とクラスマッチ、9日が修了式及び同窓会入会式、そして10日が第40回卒業証書授与式となります。新たな旅立ち、そして別れの3月となりますが、子どもたちがそれぞれの場所で今後も輝けるように教職員一丸となって支援していきたいと思います。
さて、2月28日付の西日本新聞「春秋」からです。
新聞記事でスポーツ競技者の敬称は「選手」である。野球はポジションが分かるように「投手」や「外野手」なども加わり、大相撲の関取は「関」。現役を引退すると「さん」や「氏」が名前の下に付く。
おととい、選手のまま56歳になったのがサッカー選手の「キング・カズ」だ。三浦知良選手はプロ38年目の今季、ポルトガル2部のオリベイレンセに期限付きで移籍した。ここまでベンチ入りする機会はなく、先日は見知らぬ父子に「おじいちゃん」呼ばわりされたという。白髪交じりになってもユニフォーム姿、スーツ姿のシルエットは旧国立競技場を沸かせた1993年Jリーグ開幕時と変わらない。本誌「提論」の提言委員を務めた順天堂大スポーツ健康学科の鮎川なつえ教授は「順大の研究では、加齢とともに男性ホルモンのテストステロンが低下するので筋肉量、体を維持するためのエネルギー消費量(基礎代謝)が落ちる。あの体型を保っているのはすごい」。中年太りは年齢に合わせて食事の量と質を変えられないことが主要因という。けがをしないためのトレーニングも重ね、現地で迎えた誕生日に「少しでも長くピッチに立てるように頑張りたい」と決意を込めた。挑戦を続ける精神力もブラジルへ渡った10代の頃と変わらない。新天地のピッチでゴールを決め披露するカズダンス。「ブラボー」と叫ぶ日を想像するだけで元気が湧いてくる。
「もう引退だろう」とか「プロとしては無理じないか」とか、批判したり勝手なこと言う人もいるようですが、私は、私とほぼ同年代の三浦知良選手が、未だにプロサッカー選手として現役であることが何より凄いと思いますし、心から尊敬します。常に高い志と情熱を持ち続け、厳しいトレーニングや節制を徹底して行っているからこそだと思います。そんな三浦選手は、多くの素敵な言葉を言われています。いくつか紹介します。
◆何事も失敗する確率の方が高いんだから。それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、諦める人と諦めない人の差が出る。僕は諦めないよ。またゴールを取って勝ちたいね。
◆お金をもらうからプロじゃない。どんなときでも手を抜かず、全力で戦うからプロなんだ。
◆上を向いている限り、絶対にいいことがある。明るい未来が待っているはずだ。
◆失敗して、考え悩むこともあるだろうけど、立ち止まってはいけない。一気に100メートルも進まなくてもいい。1センチでもいいから前に進もう。
◆頑張れば必ず夢が叶うってわけじゃない。大事なのは、結果が出なくても人のせいにしないことじゃないかな。
◆学ばない者は人のせいにする。自分に何が足りないかを考えないから。学びつつある者は自分のせいにする。自分に何が足りないかを知っているから。学ぶことを知っている者は誰のせいにもしない。常に学び続ける人でいたい。
三浦選手の生き方や今の姿を象徴するような言葉です。それぞれ、目指すことは違っていても、この言葉や生きざまで、私たちが参考にしたり学んだりすべきことがたくさんあるのではないかと思います。コラムにもあるように、三浦選手が今後も試合に出て活躍されることを私も願っていますし、同年代の者として私も、「私の場所」で頑張りたいと思います。