【3月3日】アンテナ
- 公開日
- 2023/03/03
- 更新日
- 2023/03/06
Kのつぶやき
今朝は、始業前に3年生の廊下あたりをうろうろしてみました。教室内でイスに座って準備している子、道具を棚にしまっている子、友だちと楽しそうに話している子、急ぎ足で階段を上ってくる子…子どもたちの表情は、落ち着いていて、にこやかで…私の顔を見て笑顔で素敵な挨拶をしてくれます。そんな素敵な3年生が、1時間目は卒業式の練習をしていました。整然と姿勢のよい3年生。体育館内に子どもたちの歌声が響くと、寂しい気持ちにもなります。コロナ禍まっただ中の3年間、常に前向きに頑張ってきた素晴らしい3年生の卒業式を、みんなで力を合わせ、素敵なものにしたいと思っています。あと1週間。実際は、あと4日しか登校しない3年生。1日1日を大切に大切にしてほしいと思います。この3年生ですから、きっと素敵な卒業式になると信じています。
さて、日本教育新聞の「管理職の独り言」に書かれていた北海道のある中学校の校長先生の投稿です。
「ゲゲゲの鬼太郎」の主人公、鬼太郎の能力の一つに、妖気の気配を感じ取る「妖怪アンテナ」がある。便利なセンサーだが、さまざまな分野の専門家にもそれぞれのアンテナがある。
祇園のお茶屋で長年下足番を務めている男性が、常連さんの靴の減り方の異変に気付き、受診を強く勧める。半信半疑で医者にかかった客に思いも寄らぬ病気が見つかったという話を聞いたことがある。人の気づきのセンシング機能は侮(あなど)れない。
学校で日々子どもたちと関わっている大人にもさまざまなセンサーがある。うつむきがちで元気がない、いつも友だちと一緒にいない、学校に納めるお金が滞りがち、家庭との電話がつながりにくい、欠席が多くなってきた…等の目に見える変化に気付いたら、その違和感を皆で共有し、行動や様子の向こう側に何があるのかを、できるだけ多く想定してからアプローチしたい。…(後略)…
教育の「プロ」としてのアンテナ、センサー…とても大切です。アンテナは「専門性」とも関わるし、また「感性」とも大きく関係していると思います。教師自身が「察する力」や「感じる力」「想像する力」など、感性豊かでないと、多感な時期の子どもたちのためによりよい教育などできません。もちろん、それは簡単に育つものではありません。前回も言いましたが、教師自身が常に謙虚に「学び続ける」教師でなければいけません。
様々な問題に直面したときに、マニュアル通りにやればすべてうまくいくなんてこともありません。学びながら経験して身に付けていく。状況をよく見聞きし、情報を集め分析し、様々な人と連携しながら対応していかなければなりません。そして、「何のためにやっているのか」「何を目指しているか」という目的や目標を見失わないことが大切だと思います。私は4月最初に、私を含め私たち教師が大切にしなければならないこととして「(教育への)情熱」「感性」「専門性」についてお話をさせてもらいます。これからも、「子どもたちへの愛情と熱」を持ち続け、学校・家庭・地域がさらに連携し、子どもたちと共に成長していきたいと思います。