【3月7日】最高の卒業式に!
- 公開日
- 2023/03/07
- 更新日
- 2023/03/07
つぶやき
今日は、公立高校一般入試です。受検する3年生の皆さんは、ぜひ、今まで努力してきた成果をすべて出し切れるように、落ち着いて試験に臨んでほしいと思います。心から応援しています!頑張れ−!!!
さて、卒業式まであと3日となりました。3年生にとっての集大成となる卒業式です。今日は、私が以前いた学校で3年生を担当していたときの卒業に関するエピソードを2つ紹介します。
◆1つ目は…
卒業式で大切なことは、凜とした入退場から式中の態度、感謝とこれからの決意が伝わる呼名のときの「はい!」の返事、そして心を精一杯に込めた歌をしっかりと頑張ろうと話をして練習してきました。ところが、式前日の在校生含めた全体練習で、何だか気持ちの入らない子どもたちがいて、私は腹が立つとともに情けなく感じました。そこで、私は在校生が退場したあと、ステージに立ち、全力で卒業生に話をしました。この卒業式の意義、子どもたちの立派な姿を楽しみに来られる保護者の方の気持ちなど…。話しているうちに私は涙が止まらなくなりました。でも、最後はきっと君たちならできる!絶対に頑張ってくれると信じてるからと伝えました。
次の日の卒業式、彼らは素晴らしい返事、歌、態度でした。式が終わってある子が私に、「先生…今日の式はどうでしたか?最高だったでしょ?」と聞いてきました。私は「うん、とっても感動したよ。素晴らしかったよ」と答えると、
「昨日の先生の話のあと、みんなもすごく反省して、先生たちが泣くくらい感動させるよう頑張ろうって誓いあったんです。それに、昨日帰ってから、○○くんとか○○くんたち、3年生全員に電話をかけて『明日、先生たちを感動させるくらい返事して泣かせようぜ』と言ってたんです。私、○○くんたちの行動にも感動しちゃって…。だから、みんな頑張ったと思いますよ…」
○○くんたちこそ、私に一番叱られてきた子たちです。その話を聞いて私は、また涙が止まらなくなったのでした。
◆2つ目は…
社会体育でサッカーをしていた子の話です。その子の担任ではなかったのですが、よく関わらせてもらいました。時々、強がって反発したり問題行動もあったりして、私にも叱られることもありました。ただ、根はとても優しい子で、友だちがからかわれていたりすると真っ先に止めるのは彼でした。学年が進むごとに生活も落ち着き、体育祭のブロック長をするまでになりました。持ち前の明るさとリーダーシップでブロックを引っ張り、体育祭リーダーとしても、みんなから慕われ、頼られました。
そんな彼は卒業式、号泣していました。退場するときに「ありがとうございました!」と、私に抱きついてきました。私も嬉しさと寂しさで泣いて抱き合いました。学級活動も終わり、卒業生や先生たちみんなで写真を撮ったり、最後の別れを惜しんだりしていました。だいぶ時間が経った頃、卒業生に帰るように促しました。最後まで残っていたのは、彼とその友人二人でした。県外のサッカーの名門校に進学することになった彼を激励し、見送りました。三人は、校門のところで突然立ち止まり、後ろを振り返りました。
「ありがとうございました!」
深々と頭を下げ続ける彼らの素敵な行動にまたぐっときたのでした。
子どもたちは、多感な中学時代、様々なことがあります。いいことも悪いことも含めそれらの経験の中で学び、大きく成長していきます。御陵中の子どもたちもそうです。きっとコロナ禍の三年間、様々なことに悩み苦しみ、それでも前を向いて頑張った彼らは、心も体も大きく成長しました。昨日の卒業式練習を見ても感じます。御陵中の3年生は素晴らしい!優しくて素直で、頑張り屋さん。今週金曜日、きっと最高の卒業式にしてくれると信じています。