【3月8日】心が磨かれている
- 公開日
- 2023/03/08
- 更新日
- 2023/03/08
つぶやき
今日、3年生は体育館でドッヂボールのクラスマッチをしています。子どもたちの笑顔と元気な声が弾けています。3年生の保護者の方も参観に来ていただいて、笑顔で見守ってくださっています。何だか、とても素敵な時間です。
明日の3年生は、午前中に「修了式」「同窓会入会式」「卒業式合同練習」「学年集会」「学級活動」をして下校となります。午後からは、在校生と教職員で明後日の卒業式準備です。刻一刻と迫る3年生の旅立ちの日…
そういえば、どこかでお伝えしたことがあるかもしれませんが、以前私が担任をしていた頃の話。
卒業式前日、最後の学年集会、そして学級活動が終わって、私は職員室に戻ってきました。昼食をとり、午後からは在校生たちが体育館の準備や教室の飾り付け等を行ってくれることになっていました。昼食を終え廊下に出ると、階段を降りてくる私のクラスの女の子二人とばったり会いました。
私「あれ?まだ帰ってなかったの?」
子「あ、はい…」
私「昼食も食べてないのに、なんかあったの?」
子「いや、ちょっと…」
私「ん?本当、大丈夫か?どうした?」
心配して、私が聞くと、
子「…掃除してました」
私「え?もう愛校作業もしたし、午後からは後輩たちがもう一度掃除してくれて飾り付けとかしてくれるよ」
子「はい、わかってます。ただ、私たち自分たちのクラス、大好きで…。教室にもたくさんの思い出があるし、たくさんお世話になったから。少しでも恩返ししなきゃって、もう一度教室のいろいろなところ、感謝の気持ちを込めて磨いてたんです…」
私は、驚くと共に、嬉しさと感動で胸がいっぱいになりました。クラスのことが大好き、それだけでも嬉しいのに、思い出いっぱいのお世話になった教室に恩返しがしたいと、きれいになっているはずの教室の隅々をもう一度、磨いたその子たちの気持ちや行為。その純粋な気持ち、素敵な気持ちに感動させられるとともに学ばせてもらいました。こんなに素晴らしい子どもたちと出会えて、私はやはり幸せだったなと。明日の卒業式、この子たちのために、私ができることはもう限られているかもしれないけど、愛情や感謝の気持ちを目一杯込めて、最後まで頑張りたいと思ったのでした。
いつも子どもたちには感動させられます。感心させられます。子どもって凄いです。子どもって本当にどこまでも伸びます。それを何度も何度も私は目のあたりにし、私自身が学ばせてもらいました。御陵中の子どもたちも、これまでたくさんの感動的なドラマがあったはずです。担任の先生や関わってくれたすべての先生との様々な思い出、そして、各ご家庭での様々なドラマ。たとえそれがいいことばかりじゃなかったとしても、それらはこれから彼らが生きていく中での、大きな糧となっていくことは間違いありません。彼らの未来がキラキラと輝く未来であるよう願います。3年生にとっての中学校生活もあと2日…