【3月14日】ひたすら
- 公開日
- 2023/03/14
- 更新日
- 2023/03/14
つぶやき
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本中がたいへん盛り上がっています。その経済効果は、「日本が優勝」ならば、約600億円といわれています。関連グッズは毎日完売となり、球場も毎日超満員の中で行われています。5チームでのグループ戦では全勝、予選1位で通過し、16日の準々決勝に臨みます。スポーツ観戦も大好きな私は、テレビを通して4試合フルで観戦しました。やはり、国を背負った戦いというのは、特に燃えるしワクワクします。“侍ジャパン”が総合力で、ぜひ「世界一」になってほしいと、これからも応援したいと思います。
さて、児玉圭司さんの『1日1話 自分を強くする成功の教科書』から、「“ひたすら”が持つ素晴らしい力」というところを載せます。
スポーツを見ているうちに知らず知らずのうちに感動し、応援したくなってしまうことはよくあります。それはいったいなぜでしょうか?
ひとつのキーワードとして、「ひたすら」というものがあると思います。「ひたすら」という言葉を辞書で引くと、「ただそればかり、そのことだけに心が向かうさま、一途、切に」とあります。技術的にはレベルが低いはずのアマチュアスポーツ(例:高校野球、箱根駅伝)に、プロ選手にはない「感動を与える力」があるのは、アマチュアスポーツが持つ「ひたすら」なプレイに不思議な魅力があるのです。
私たちの今までの人生を振り返ってみても、自分自身を矛路に思えるような思い出は、学生時代に部活動で「ひたすら」練習に打ち込み、一途に取り組んだときのエピソードや、会社に入って間もない新入社員の頃に「ひたすら」仕事に取り組んだときのエピソードなどではないでしょうか?そう考えると、「ひたすら」は他人に感動を与えるだけではなく、自分自身にとってもいい影響を与えているように思えます。
しかし私たちは社会人になって何年も経つと、ひとつの物事に集中する時間を失いがちです。そんな「ひたすら」に何かをすることなくしてしまった人生は、とても味気ないものではないでしょうか。「ひたすら」に何かをする時間がないほど忙しいからこそ、逆に自分で自分の行動をマネージメントする能力を身につけて、何かに打ち込む「充実感」が必要なのです。何歳になっても「ひたすら」を忘れることなく生きていければ、より誇らしく、より楽しい人生が待っています。私自身、これからも努力していくつもりです。
WBCで大谷翔平選手が注目され人気があるのはもちろんなのですが、今大会、日本代表チームで、もしかすると一番話題になり、大谷選手に負けないぐらいの人気と活躍をしている選手がいます。日系アメリカ人のラーズ・ヌートバー選手です。私もヌートバー選手を見ていて、本当に素晴らしい選手だと感じます。ファンを惹きつけるのは、もちろん走攻守にわたって素晴らしいからでもあるのですが、何より、その熱いプレー、ファイティングスピリット、そして上の言葉を使うならまさに「ひたすら」なプレーだと思います。全力で走る、全力で打ちにいく、所属するカージナルスの首脳陣であれば心配しそうなケガをも恐れぬ守備…。日本を愛するヌートバー選手の代名詞、“ペッパーミル”パフォーマンスとも相まって、たいへんな人気となっています。
スポーツが持つ力があります。国を背負い一生懸命に戦っている姿を見ると本当に感動するし、勇気や元気をもらいます。そして私たちも、「忙しさに追われる」だけでなく、彼らに負けないよう、それぞれの場所で「ひたすら」に打ち込み、「充実感」が味わえるような頑張りをしたいものです。