学校日記

【3月20日】日々研さん

公開日
2023/03/20
更新日
2023/03/20

Kのつぶやき

 1年生・2年生は、今日はクラスマッチです。修了式前、最後の行事となります。クラスで協力し合い、ケガのないよう楽しんでくれたらと思います。

 さて昨日、将棋の藤井聡太五冠が、渡辺明棋王に見事勝利し、新棋王となりました。これで、竜王・王位・叡王・王将・棋聖・棋王を獲得し、史上最年少の六冠を達成しました。タイトル同時保持の最多は、羽生九段が1996年、7タイトル時代に達成した7冠。タイトル獲得後、藤井さんは、「まだまだ、実力的には足りないところが多いと思う。(昨年の)7月以降は対局が多い時期が続いたが、その中で勝負強く指すことができたのは収穫だった」と語っていたそうです。どこまでも、強くそして謙虚な藤井新棋王なのだと思いました。西日本新聞には、「日々研さん 続く進化」というタイトルで次のことが書かれていました。

 将棋の藤井聡太新棋王が最年少で、羽生善治九段以来2人目となる六冠を獲得した。14歳のプロ入りからわずか6年半。20歳の若さで風格も漂ってきた。その強さは天性のものだけでなく、大好きな将棋の真理を探究しようと日々、研さんを積む姿にある。
 「才能というのはきらきらと輝くものではなく、苦にならずその道を毎日続けられること」。羽生九段と名勝負を繰り広げた谷川浩二17世名人が、藤井新棋王について語った言葉だ。
 対戦相手の棋士は、こぞって研究した作戦で臨む。藤井新棋王は新しい局面に出合うと、腰を据えて読みふけり、対局が終わってからも考え続ける。谷川17世名人は「考えることは財産。その蓄積が大きい。相手が研究テーマを出せば出すほど、藤井さんは強くなる」と話す。毎日の努力と吸収の速さ。一時は振り飛車や横歩取りといった戦法を苦手にしていたが、最近ではそれもなくなってきた。戦い方でも進化を続けている。…(後略)…

 藤井さんは、普段は明るく笑顔の絶えない方だそうです。また、5歳で始めた将棋よりも長いキャリアがある趣味として、“電車”があるそうです。日本全国の路線は頭に入っていて、様々な電車に乗ることが大好きなのだそうです。
 そんな藤井さんもこの将棋に関しては、誰にも負けない「日々の研さんと努力」があるからこそ、今の結果があるのだと思います。将棋の世界であれ、スポーツの世界であれ、どんな職業であったとしても「日々の研さんと努力」は絶対条件なのだと思います。また、自分の頭でしっかりと「考える」こと。「考える」ことによって、学びは深くなり、それが私たちの“成長”に繋がるのだと藤井さんは教えてくれています。
 前人未踏、夢の八冠独占へ着実に近づいている藤井さん…ますます目が離せないですね!