学校日記

【3月24日】終わりにあたり…

公開日
2023/03/24
更新日
2023/03/24

Kのつぶやき

 今日は1・2年生の修了式でした。修了式では彼らが入学してくる前の修了式でも話した「節目」の話をさせていただきました。(抜粋要約)

 今日は令和4年度の締めくくりの日です。こういう日を人は、「節目」ということがあります。これはもともと、竹の「節」からきています。
 竹は、中身が空洞で、所々に「節」を持つことで知られていますが、多くの植物の中で竹だけが、こうした特徴があり、互いに隣り合う節と節の間隔が、ある一定のルールに従うように微妙に調節され、結果として野生の竹が、「軽さ」「強さ」「しなやかさ」をあわせ持つ理想的な構造を『自律的に』形成していると言われています。竹は「節」があることで大きく成長することができます。「節」一つ一つに竹を成長させる力があります。それにより、1日で1mも伸びる竹もあるそうです。また、その「節」のおかげで、どんな嵐にも折れることなく耐えることができます
 人間にも成長するための「節」があります。年度の終わりや学年が上がるとき、卒業するとき、進学するとき、就職するときなどは大きな「節」かもしれません。しかし、実は、「節」は日常の中でも作っているのです。
 例えば、「テストの点数が悪くてショックを受け、勉強に目覚めたとき」「部活動の試合でまったく活躍できなくてとても悔しい思いをして、その日から毎日、自主トレを始めたとき」など、日々の生活の中で重要な選択を迫られることがあります。そういうことも人間の「節目」となります。また、壁にぶつかっても乗り越えようとしたり、思い通りにいかなくてもイライラを我慢したり、失敗しても何度もチャレンジしようとしたり…。それらも、自分自身が「強さ」や「しなやかさ」を持つための大切な「節」をつくっているのです。今日の「修了式」が、皆さんが成長するための大きな「節目」であってほしいと思います。
 何より、皆さんには「無限の可能性」があります。「どうせ、自分なんて…」などと思わず、「私ならできる!」「きっとできる!」と信じ、日々の生活の中で諦めず、大切な「節」を作っていってください。そうすることで、皆さんは、竹のように「強く」「しなやかに」成長していくのだと思います。新学年となる皆さんの、「更なる頑張り」と「活躍」を期待して、修了式の話とします。

 そして、私のひとりごとも今日で最後になります。
 今月をもって、たいへんお世話になった御陵中学校を異動することとなりました。これまで、たくさんの素敵な子どもたちに笑顔と感動をもらい、たくさんの保護者の皆様、地域の方々に支えていただき、素晴らしい5年間を過ごすことができました。
 御陵中の子どもたちは、本当に素直で純粋で、真っ直ぐで頑張り屋さん。優しくて笑顔が素敵で、元気な挨拶をしてくれて…。コロナ禍であっても、常に前向きに最善を尽くそうとする子どもたちにどれだけの勇気と元気をもらったことか。私は、御陵中に赴任させていただき、この子どもたちと出会えたことに心から感謝しています。

 修了式のあとに行われた「離任式」…。紹介され挨拶する場に立って、自分自身が御陵中を去ることを実感しました。7名の教職員の挨拶のあとの、生徒会長の永尾久護くんのお礼の言葉に涙が溢れました。「先生たちと別れることはとてもつらいです。悲しいです…」と、涙を流しながら思いを伝える。そして、離任する一人一人の職員へのあたたかいメッセージ。その言葉、姿でどれだけの教職員が、生徒が泣いていたか…。こんな素敵な子どもたちがいる学校を去る寂しさを改めて感じました。それと同時に、こんなに素敵な学校にいさせてもらったことを心から幸せに思いました。花束をいただき、最後の校歌を歌っている子どもたちを見ながら、涙が止まらなくなりました。子どもたちの温かい拍手の中を通り、先生方にも拍手で見送られながら退場しました。私は胸がいっぱいでした。
 私にとっても今日は大きな「節目」。次の学校へ行っても、子どもたちの笑顔と未来のために、自分ができることに精一杯取り組んでいきたいと思います。新たに出会う先生方と、保護者の皆様、地域の方々と共に、力を合わせ、御陵中に負けないような素敵な学校にしたい!、それが今の目標です。
 これまで、支えてくださった保護者の皆様、地域の皆様、本当にありがとうございました!コロナ禍、苦しいこともありましたが、私にとっては、子どもたちの笑顔と優しさ、元気な声が何よりの支えでした。子どもたちにいつも元気をもらっていました。御陵中学校の子どもたちの未来がますます輝くよう、そして、御陵中学校がますます発展していくよう心より願っています。
 最後に、コロナ禍、少しでも皆様と繋がりたい、一緒に考えたい、思いを共有したい…と思い、始めた「校長のひとりごと」、594回で終了です。おかげさまで、私が思っていた以上の方々に読んでもらい、お声かけいただくこともありました。それを励みに今まで続けてきました。少しでも読んでくださった方の参考になったのであれば幸いです。御陵中に関わってくださったすべての皆様に感謝しつつ、ひとりごとを終えます。
 本当に本当に、ありがとうございましたm(_ _)m