校長発信「大好き!下大利小」 NO150
- 公開日
- 2020/11/28
- 更新日
- 2020/11/28
お知らせ
「必要とされるエネルギー」
今日は土曜日ですが、地域総ぐるみ防災訓練のため、出校日です。
心の教育参観として、市教委等の来賓を数名お招きしての道徳科の授業も
公開していきます。校長通信も早いもので、節目の150号に突入しまし
た。載せたい内容があることに感謝しつつ、今回は長めの通信とします。
先日、北海道知事の鈴木直道氏の特集がテレビで放映されました。
鈴木氏と言えば、全国に先駆け、北海道に緊急事態宣言を発出する等、
リーダーシップが注目されています。支持率も88%と驚異的です。
感染症で落ち込んだ観光業を支援しようとこれも全国のゴー・ツー・
キャンペーンより早く「どうみん割り」(北海道民旅行代金支援)を行っ
たり、修学旅行誘致をしたりしながら地域を活性化させています。
鈴木氏の原点は、前職の夕張市長のときに育まれました。
高校卒業後は東京都庁に就職し、夜間大学にも通いました。東京都の
派遣で訪れた夕張市の財政破綻の状況を何とかしたいと一念発起し、立候
補したと言います。地元住民と膝をつき合わせ、何度も数時間市営住宅の
移転問題を議論したそうです。初めは罵声を浴びせられることも度々だ
そうですが、終わり頃は、「あんたも大変やなぁ。」と心を通わせるように
なりました。このとき感じたのが、「自分は必要とされている」こと。
このエネルギーが、鈴木知事の原点です。子どもであっても、教員で
あっても同じこと。「自分は必要とされている。」
そう思えるような学校に努めなければと感じました。
北海道では、第三波の到来で感染拡大が続いています。ゴーツーキャン
ペーンも札幌を除外するという苦渋の決断を先んじて行いました。飲食店
等の時短営業も再び要請しました。
コロナに対して、未知の領域である初めての冬を迎えます。九州以上に
冬の寒さが感染症対策の支障になることでしょう。スキーシーズンを
迎え、経済との両立にどう対処するか頭を抱えることでしょう。
それでも、他者から必要とされるエネルギーでこの難局を乗り切って
ほしいし、我々も含め個々人が自立して分別のある行動を取って、おだや
かな年末・正月を迎えたいものです。