校長発信「大好き!下大利小」 NO200
- 公開日
- 2021/03/01
- 更新日
- 2021/03/01
お知らせ
「原点回帰」
新型コロナウイルスが拡大し、世界が、生活が一変しました。
教育が最も大切にしているであろう“人との触れ合い”ができない状況
が生まれました。自分は、元気でも他者に感染させてしまうかもしれない
怖さ、結果がすぐには判明せず約2週間後にしか分からないもどかしさ、
今まで子どもたちを鍛え、成長させてきた学校行事ができないむなしさ、
今までお世話になった方や仲間と別れの宴席を提供できない無念さ、いつ
終息するのかゴールが見えない不安、数えたら切りがありません。
このような中でも本校教職員は、前を向き、現状で自分たちができる
ことに集中し、子どもたちのために頑張ってきました。PTA本部役員様
をはじめPTAの方々、学校運営協議会や各区長様をはじめとする地域の
皆様、学校のためにご尽力いただいている各ボランティアの皆様方には、
いつも温かい励ましの言葉をもらいました。ありがとうございます。
子どもたちも、「自分たちでできること」に目を向け、6年生を中心に
学年部ごとの運動会を企画立案、実践するなど成長しています。
わたしが教師をめざそうと思ったのは中学生の頃です。きっかけは、
入部したバスケットボール部の活動が楽しかったからです。大学は、福岡
教育大学に進学し、大学3年生の頃、附属小倉小学校で教育実習も経験
しました。当時、教育実習と言えば指導案づくりや授業準備等で寝る暇も
ないほど厳しいと噂されていましたが、実際は毎日がとても新鮮でした。
大学の講義では感じることができない5年生児童との触れ合い。昼休み
は、毎日ドッジボールやサッカーをして遊びました。この一ヶ月の経験が
転機となり、「今のままではいけない。」と大学の講義もまじめに受講する
ようになりました。お別れ会で泣きじゃくる子どもたちの姿を見て、教職
の尊さを感じました。バスケットボールも子どもたちとの遊びも共通する
こと、それは「大好き」ということです。大好きであれば、懸命に頑張れ
るし、相手のことも本気で考えることができます。
最初は、感染症や熱中症対策で昼休みの運動場に出ていましたが、途中
から原点回帰として子どもと昼休みに遊ぶこと自体を楽しむようになりま
した。これは、感染症が教えてくれたことなのかもしれません。
4年という日々を大好きな下大利小学校で過ごしていること、恵まれて
いると感謝の気持ちでいっぱいです。残りの月日を卒業式や修了式まで
最善を尽くしていきます。