【校長だより】とてもうれしかったこと
- 公開日
- 2021/06/18
- 更新日
- 2021/06/18
学習活動
毎朝、子どもたちの昇降口は7時50分に開きます。その10分前くらいには既に数十名の子どもたちが登校してきており、昇降口前に整然と一列に並んで開錠を待っています。
ここ数日、朝から雨が降っている日があり、昇降口のひさしに入りきれない子どもが傘を差したまま列をつくっていることが気になっていました。
今朝も雨が降っていたので、私が学校そばの横断歩道に登校指導に出る際、既に並んでいた子どもたちに、「あまり密にはなれないけれど、できるだけ多くの人がひさしの下に入れるように考えてあげてね。」と声をかけて行きました。
8時15分過ぎに職員室に戻り、開錠時の昇降口の様子を教頭先生に尋ねたところ、「子どもたちが列を2列にして、多くの子がひさしの下に入れるように並んでいましたよ。しかも列を折り返すのではなく、無駄な動きをせずに中に入れるよう列を途中から切って2列目をつくっていました。」とのこと。
教頭先生は、てっきり私が2列になるように子どもたちに指示をしたのだと思ってありましたが、私はそんなことは言っていません。
おそらく私の「考えてあげてね。」という言葉に反応して、その場に居合わせた子どもたちが工夫したのでしょう。
異学年の子どもたちが、どうしたらみんなが濡れずにひさしの下に効率よく入れるか工夫して考え、良いと思った意見にみんなで協力して行動することができたということに、私はとても感激してしまいました。まさに今、子どもたちに付けようとしている「思考力・判断力」ではないかと思いました。
本当に些細なことかもしれませんが、子どもたちの生きる力を感じたうれしい出来事でした。