この欄で何回か触れてきましたが、3年生は、１学期から総合的な学習の時間に「バリアフリーってなに？」の学習を進めています。障がいのある方々との関わりを通して、障がいについて理解を深め、自分たちにできることについて考えていきます。

　今日は、訪問看護師の方に来ていただき、お話を伺いました。障がいのある方のお宅を訪問し、医療的なケアに当たったり、入浴介助をしたりするお仕事です。
　訪問看護師の方は、「ご家族の話を聞くと、『周りの人から、大変ねとか、かわいそうねとか、言われるけれど、そんな風には思っていません。この子がいるおかげで、たくさんの人との出会いがあったり、いろんな経験をさせてもらったりしています。』とおっしゃいます。」「私たちは、障がいのある方のお手伝いをしに行っているけれど、反対に、たくさんの元気や笑顔をもらっています。障がいのある方を見ていると、私ももっとがんばらなくちゃ、という気持ちになります。」といったお話をしてくださいました。
　また、実際に障がいのある方と関わった際の楽しいエピソードを、写真なども交えながらいくつか聞かせてくださいました。子どもたちからも、温かい笑い声が漏れてきました。
　一方で、思うように発話ができない方の意思をくみ取って支援することの難しさや責任についても伝えてくださいました。

　今まで、調べ学習をしたり、視覚障がい者の方や車いすバスケットの選手の方と交流したりして、学習を深めてきた子どもたち。今日の学習を通して、障がいのある方との関わり方や自分にできることについて、さらに自分の考えを確かなものにしていってほしいと思います。