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【9月2日】子どもたちの笑顔のために…

公開日
2024/09/02
更新日
2024/09/02

校長のひとりごと

 いよいよ2学期が始まりました。始業式では、“ミッキーマウス”の生みの親であるウォルト・ディズニーさんの言葉を紹介し、「夢や目標、志をもつこと」「失敗を恐れずチャレンジし続けること」の大切さについて話をしました。

 明日の課題テスト、来週再来週の定期テスト、2年生の修学旅行、1年生の自然教室、10月の文化発表会、3年生は進路選択・決定など行事も盛りだくさんですが、目標をもって充実した2学期にしてほしいと思っています。


 さて、株式会社 人財育成JAPAN代表取締役で作家の永松茂久さん著『一流の人に学ぶ心の磨き方~悩みが消え迷いがなくなる70の心得~』からです。


「あの人は与えるだけで見返りをいっさい求めない立派な人だ」

 一流と呼ばれる人は、よくこんなふうに言われることがあります。しかし、彼らは人に与えるだけで、見返りをいっさい求めていないのでしょうか?私は正確には違うのではないかと思っています。

 世の中には「返報性(へんぽうせい)の法則」というものがあります。これは、「与えたものは返ってくる」という意味です。あなたもそうだと思いますが、人は誰かに親切にしてもらったら「何かお返しをしなくては」と感じます。つまり、いつも人に与えている人は、たくさんの人から「何かお返しをしなくては」と思われているわけです。もし、実際にお返しがなかったとしても、それだけで運が好転しそうな気がしませんか?

 私の大恩人は、いつもこんなことを言っていました。

「いいか、与えて、与えて与えまくるんだぞ。人に対して“いい貸し”の多い人生を送れよ」

 と。その言葉に対して私が、「そんなに人に与えていたら、手元に何も残らなくなってしまいますよ」と心配すると、その人は笑ってこたえてくれました。

「与えるのはモノでなくてもいい。安心感だったり、言葉だったり、モノ以外にも、相手のために与えられるものはたくさんある」

 その後、「そういうものを与え続けていると、何が返ってくるんですか?」という僕の問いに、その人はこう答えました。

「涼(すず)やかに生きられる。それだけでも儲(もう)けもんだよ」

 この言葉は、私の心の深くにずっと刻まれています。一流の人は、人に与えることで、相手だけでなく自分自身の幸せも雪だるま式に大きくなることを知っているのです。


 人の笑顔が最高の幸せ、人が喜んでくれることが私の生きがい…などと言われる方がたくさんおられます。人から頼りにされる、自分がしたことで誰かが喜んでくれる、誰かが感謝してくれる…これほど嬉しいことはありません。

 以前のひとりごとで紹介した相田みつをさんの詩「のに」にもありました。

 “あんなに親切にしてあげたのに”、“あんなに一所懸命尽くしたのに”…と“のに”がつくと愚痴になる。きれいな花のように、ただひたすらにいのちいっぱいに咲くこと、生きることこそ大事なんだと。

 自分自身の行為や言葉によって、誰かが笑顔になるのなら…、誰かが幸せな気持ちになってくれるなら…それだけで、私も有り難い。そんな心の持ちようで、2学期も過ごせたらと思います。


 

※2学期も子どもたちの笑顔と未来のために、保護者の皆様、地域の皆様のご理解とご協力をいただきながら、「チーム大東」で頑張ります。どうぞ、よろしくお願いいたしますm(_ _)m