【9月6日】能登の土
- 公開日
- 2024/09/06
- 更新日
- 2024/09/06
校長のひとりごと
今朝の西日本新聞のコラム『春秋』からです。
能登半島地震から8ヶ月。石川県輪島市、日本海に面した斜面に広がる棚田の景勝地「白米千枚田(しろよねせんまいだ)」で稲刈りが始まった。亀裂が入りあぜが壊れた田んぼを住民らが修復し、1004枚のうち120枚の田に苗を植えた。例年より収穫量は少ないが、再生への大切な一歩だ。
明るい兆しの一方で復興は進んでいない。壊れた建物の解体は滞り、断水が続く地区さえある。石川県では3日時点で600人近くが避難所に身を寄せている。
29年前、輪島で映画監督への一歩を踏み出した人がいた。是枝裕和さんだ。宮本輝さんの短編を映画化したデビュー作「幻の光」は輪島の漁村で撮影された。監督もプロデューサーも主演俳優もみな新人という映画製作は難航した。そんなチームを物心両面で支えたのが輪島の人々だった。朝一組合は全面協力。厳寒の冬には婦人会が炊き出しし、旅館は裏口からスタッフを呼び込み温泉に漬からせてくれた。
一人の女性の喪失と再生を描いたフィルムには、美しい能登の海岸や朝一の活気が刻まれている。この映画のチャリティー上映がきょうから福岡、佐賀、熊本の映画館でも始まる。収益を輪島に届ける。
「能登はやさしさや土までも」。古くから伝わる言葉は江戸時代、能登の風景や人情に感激した加賀藩士が旅日記に残したとされる。いつかまた、能登の土に触れる旅に出かけたい。
今朝、このコラムを読んで、能登半島の地震からもう8ヶ月も経つのだということを感じ、そして、未だに避難生活を送られている人がいる、断水等でたいへんな思いをされている人がいることを改めて知りました。
コラムに出てくる能登半島の輪島市白米町にある白米千枚田。海に面した約4ヘクタールの斜面に1004枚もの小さな田が連なる棚田で、農林水産省の「つなぐ棚田百選」や文化庁の「国指定文化財名勝」にも指定されています。一枚の田んぼが蓑の下にも隠れてしまうほど小さいことから、古くより「田植えしたのが九百九十九枚あとの一枚蓑(みの)の下」といった古謡(こよう:ふるくから伝わる歌)としても歌い継がれてきました。その絶景は、訪れる人を魅了してきました。地震によって、その8割に亀裂が入ったり水路が壊れたりしたそうです。住民の方々を中心に復旧に尽力し、今回の稲刈りに繋がったそうです。将来的には、元の状態まで復旧したいと地元の方々はおっしゃっています。
素晴らしい能登の自然、丈夫で美しい輪島塗、そしてあたたかく優しい能登の人々…それらの人々のために私たちにできることを今一度考え、行動したいと思います。
私は、能登にとても行きたくなりました…
※8日(日曜)から、2泊3日の関西への2年生修学旅行です。子どもたちは、実行委員さんを中心に一生懸命準備をしてきました。私を含めた16名の教職員、そして添乗員さん、カメラマンの方々と一緒に、安心・安全で学びの多い充実した修学旅行にしていきたいと思います。
私は、保護者の皆様、地域の皆様に修学旅行中の子どもたちの様子を伝えるべく、ホームページ担当を担い頑張ります。そのため、「校長のひとりごと」は、旅行中はお休みしますのでご了承ください。ぜひ、修学旅行中の子どもたちの様子をお楽しみください!
なお、大野東中ホームページのカテゴリにも「2年生修学旅行」を作りましたので、そちらから入っていただくと、修学旅行関係のみの記事をご覧いただけます。どうぞ、よろしくお願いいたしますm(_ _)m