【9月5日】出逢い
- 公開日
- 2025/09/05
- 更新日
- 2025/09/05
校長のひとりごと
1年生の自然教室は、雨も降っておらず順調に進んでいます。午前中は「クラスマッチ」で盛り上がりました。昼食後、片付け等を終えて、13時30分に波戸岬少年自然の家を出発予定です。気をつけて帰ってきてください!
さて、人間学を学ぶ月刊誌『致知』10月号には、「出逢いが運命を変える」との特集で、今まで『致知』の中で紹介されてきた著名な方との出逢いについてのお話が載っていました。その一部を紹介します。
安岡正篤(やすおかまさひろ:哲学者、思想家)先生からは、「縁尋帰妙 多逢聖因(えんじんきみょう たほうしょういん)」という言葉を教わった。「よい縁がよい縁を尋ねて発展していく様はまことに妙なるものがある」、また「よい人に交わっているとよい結果に恵まれる」ということだ。
森信三(もりしんぞう:哲学者、教育者)先生からは「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」。『到知』創刊7周年、森先生88歳、不肖37歳の時に、本誌は森先生と出逢った。まさに一瞬早すぎず遅すぎない、運命的な出逢いだった。
平澤興(ひらさわこう:医学者)先生からは、「教育とは火をつけることだ。しかし自ら燃えている人でなければ火をつけることはできない」と教わった。平澤先生がそういう人だった。全身全霊で語るその語り口に多くの若い魂が火をつけられたことだろう。
3名の著名な方の言葉には、たいへん重みがあります。そしてまさに、「出逢い」というものが、人の人生に大きな影響を与え、運命をも左右するものであることを教えてくれます。出逢いの中で、自分自身を振り返り、たくさんの影響や学びによって成長があります。奇跡的な出逢いや驚くような繋がりがあります。「出逢うべくして出逢った」と心から思うとともに、その出逢いに心から感謝することがあります。
そして、私たちの仕事は「子どもたちのかけがえのない出逢い」でもあります。その出逢いは奇跡でもあり、責任でもあると思っています。平澤先生の言葉に「教育とは火をつけることだ」とあります。まさに、私たち教師は、子どもたちを笑顔にし、夢や希望を与え、子どもたちが未来に向かってチャレンジし続ける「火」をともす大きな役割があるのだと思います。だからこそ、私たち自身が感性豊かに、そして情熱をもって子どもたちにかかわらなければならないと思います。かけがえのない「出逢い」をしたのだから…
(ひとりごと第1070号)