【11月13日】心の豊かさ
- 公開日
- 2025/11/13
- 更新日
- 2025/11/13
校長のひとりごと
テレビCMで、俳優「山田孝之」さん扮する「鬼」がさまざまな人との出会いを通じて「心の豊かさ」を学んでいくストーリー「鬼のゆく道」。今朝の新聞1面に鬼の山田さんの大きな写真とともに次のような詩が載っていました。
心の豊かさってなんだ?
ありったけの笑顔で人と話してみた。
ひとつのものを、人と分け合ってみた。
ささいな感謝を、人に伝えてみた。
そのたびに、胸の奥が少しあたたかくなった。
これが、心の豊かさというやつなのだろうか。
それはいつの間にか、
誰かではなく、自分への問いになっていた。
「俺にとっての心の豊かさって、なんだ?」
朝、改めてこの詩をみて、私の心にとても染みてきたのです。
グローバル化、情報化、複雑化、多様化…、急激に様々なことが変化し、未来の予測が困難なこの時代。そんな今だからこそ、「心の豊かさ」について考え、そのために私たちは何を大切にしていくかを考える必要があるのではないかと思います。
「心の豊かさ」を私のスマホのAIで調べてみた結果の一部を抜粋すると…
「心の豊かさ」とは、物質的な豊かさ(お金や物)とは異なり、個人の内面的な充足感、そして生きる意味や喜びを感じられる状態を指す、非常に深くて大切な概念です。
そして、「心の豊かさ」を構成する要素として
1 良好な人間関係と共感力…愛着と繋がり、共感と思いやり
2 ポジティブな感情と心の柔軟性…感謝と感動、感情の受容、回復力(レジリエンス)
3 生きがいと自己実現…目的意識、成長と没頭、自己肯定感
4 時間的・精神的な余裕…心のゆとり
つまり、「心の豊かさ」とは、お金がなくても幸せを感じられる力であり、自分の内面で幸福のサイクルを循環させられる力であると言い換えられます。
人それぞれにとっての「心の豊かさ」の捉え方は違うのだと思います。しかし、お金や物にかえられない内面の満足感、幸福感、生きているという実感を感じられる。そしてその根底には、自分も人も大切にする心が大切だと思います。「もらう」喜びもあるでしょうし、「与える」ことの喜びもあると思います。
心があたたかくなる、ほっこりする…私は子どもたちから毎日、心を豊かにしてもらっています。私もたくさんのことに感謝しながら、人の心を少しでもあたたかく豊かにできるような人になりたいと思います。
[ひとりごと 第1113号]