【11月18日】成功の秘訣
- 公開日
- 2025/11/18
- 更新日
- 2025/11/18
校長のひとりごと
実業家・経営者である青木仁志さんの著書『自信のつくり方』の「感謝の気持ちにフォーカスする」からです(一部抜粋)。
家庭、職場、学校、あらゆる場所において、普段、あなたが「当たり前」だと思っていることに気づき、当たり前とは片付けずに心から感謝をして、周りの人にどの恩返しをしようとする。どんなことにも感謝できる心をもつことができれば、あなたの人生は必ずよい方向へ動き出します。わたしは、自分を生んでくれた両親に感謝しています。とくに実の母には、感謝のしようがありません。17歳の家出少年だったわたしのことを見捨てず、仕事を休んで、半年かけてわたしを探し出してくれました。
わたしにかぎらず、どんな人も両親に愛されています。そのことが実感できれば、自信がないと言って自分の人生を簡単にあきらめてしまうことはないでしょう。そう思えないから、非行に走ったり、自暴自棄に陥ったり、道を踏み外してしまうのです。もしあなたがそういう状態ならば、自分の周りを見渡してみてください。あなたのことを大切に思ってくれている人が必ずいるはずです。…(中略)…
人は決して一人では生きているわけではありません。多くの人に支えられ、勇気づけられ、またあるときは情けをかけられていまの自分があるのです。人を思いやる、家族を思いやる、親を思いやる、仲間を思いやる。すると、不思議と自分の心が解放されていくことに気づくことでしょう。周りの人に感謝して、今度は自分のほうから恩返しをする。お世話になった人に尽くす。するとその人から「ありがとう」と感謝され、あなたの自己イメージは上がります。見返りを期待せず、「自分がやりたいからやっているだけ」と思えるぐらいの達観した気持ちになることが必要です。「見返り」とは、レベルの低い打算です。人からよく思われようとしても、よく思ってくれるという保証はありません。もちろん、誰だって見返りを求めてしまうもの。それでも「自分がやりたいからやっているだけ」と思うのです。すると、いつの日か、心ある人がそのことに気づき、評価してくれます。それは半年後かもしれません。1年後かもしれません。いやもっとずっと先のことになるかもしれません。それでも、必ず誰かが気がついてくれるときがきます。
「当たり前への感謝」、「感謝をすることの大切さ」は、多くの方が言われています。そして、感謝を言葉や行動で返していく「返謝」や、自分の受けた恩を他の人へ返していく「恩送り」などについて、ひとりごとでも紹介してきました。
北川八郎さんの言葉によれば、「感謝は返謝をしてこそ完成する」とされています。ただ、見返りを求める気持ちがあると、それがない場合、いやな気持ちがしてきます。関連した相田みつをさんの詩があります。
あんなに世話をしてやったのに ろくなあいさつもない
あんなに親切にしてあげたのに あんなに一所懸命つくしたのに
のに…… のに…… のに……
〈のに〉が出たときはぐち こっちに〈のに〉がつくと
むこうは「恩に着せやがって…」と思う
…(中略)…
花はただ咲くんです
それをとやかく言うのは人間
ただ ただ ただ…
それで全部 それでおしまい それっきり
人間のように〈のに〉なんてぐちはひとつも言わない
だから 純粋で美しいんです
青木さんは最後にこう書かれています。
「感謝を行為で表そう」と思えれば、そこにあなたの人生の「目的」や「意味」が生まれてくることでしょう。社会における自分の役割を知り、そこにフォーカスをして、毎日の小さな成功に感謝する。それこそが成功の秘訣ではないかとわたしは思っています。
皆さんはどう思われますか?
[ひとりごと 第1116号]