【12月16日】小春?
- 公開日
- 2025/12/16
- 更新日
- 2025/12/16
校長のひとりごと
今日から、公立高校推薦入試希望者の「校長面接」を行っています。志願理由や中学校時代に頑張ったこと、入学して頑張りたいこと、長所や将来について、日常生活で大切にしていること…などをたずねています。子どもたちが多少緊張しながらも、堂々とそしてハキハキとこたえてくれる姿に感動しました。また、中には将来をしっかりと見据え、内容の深い話をしてくれる子もいて、私自身がたいへん勉強になりました。つくづく、子どもたちは凄い!…心からそう思います。明日もありますので、楽しみにしたいと思います。
さて、12月13日の読売新聞のコラム『編集手帳』に次のようなことが載っていました。
「小春」という言葉は中世にはあったようだ。徒然草に、季節外れの暖かさを語る表現として登場している。
〈木枯らしもしばし息つく小春哉〉
江戸時代の俳人、岡田野水は穏やかな日差しに安堵(あんど)するように詠じている。ドイツでは「老婦人の夏」、英国では「聖マーティン(欧州の聖人)の夏」と呼ぶそうだが、日本の小春が断然かわいらしく思える。
気象庁が「早期天候情報」として、冬の時期にはめずらしい警戒情報を発表した。北海道から九州にかけての広い範囲で、来週後半あたりから「10年に1度しか起きない著しい高温」が続く可能性が高いという。その間には晴れが予想される日もある。小春日和に警戒心を持たねばならないことに違和感を覚えるものの、朝晩の予想気温を見て納得した。厳しい寒暖差の乱高下に見舞われるようだ。気象庁は体調管理や農作物への影響に注意を呼びかけている。
10年に1度の高温とはどんな体感だろう。欧州の季節外れの暖かさは「夏」、沖縄には「小夏日和」という言葉もある。温暖化が進めば、そのうち「春」ではもの足りなくならないだろうか。小春危うし。
「小春」は晩秋(11月上旬)から初冬(12月上旬)にかけて、春のように暖かい気候を指す言葉です。「小春日和」(こはるびより:小春の頃に訪れる穏やかで暖かい晴天)として使われることが多いと思います。要するに、冬の寒さが本格的になる前に一時的に暖かさが戻ったような心地よい日を指します。これは、「移動性高気圧」の影響や「弱い冬型の気圧配置(西高東低)」、そして、高気圧に覆われることによる「大気の安定」が要因とされています。
静岡第一テレビ気象キャスターの松浦悠真さん(気象予報士)の言葉が、ヤフーニュースの中に載っていました。
「高温のピークとなる今週末は北海道でも最高気温が10度以上、東北から九州にかけては15度~20度前後まで上がる予想です。農作物の管理に注意が必要なほか、雪国では先週末の大雪で積もった雪が急速に溶けることによる落雪や雪崩、河川の増水などに気をつけたほうがよいでしょう。気温の変動は偏西風の蛇行に左右されており、暖気の後には寒気の波がやってくるのが一般的です。強い暖波の反動で、その後にやってくる寒波も強くなる可能性があるため、日々の予報に注目しておきましょう」。
全国的にインフルエンザも流行しています。また、このような気温の変化によって体調を崩すことも十分に考えられます。今年も残すところ約2週間。くれぐれも体調管理には気をつけながら、無事に新しい年を迎えられたらと思います。
(ひとりごと第1135号)