【1月13日】「今」に感謝
- 公開日
- 2026/01/13
- 更新日
- 2026/01/13
校長のひとりごと
1月9日のひとりごとに載せた詩の作者「東井義雄さん(「いのちの教育」の探求に尽くした教育者であり浄土真宗僧侶)」の教え子でいらっしゃる西村徹さん(豊岡市立府中小学校教諭)の言葉が、『1日1話、読めば心が熱くなる365人の人間学の教科書』に載っていました。
卒業の前に東井義雄先生からいただいた色紙を持ってまいりました。
あすがある
あさってがあると考えている間は
なんにもありはしない
かんじんの
『今』さえないんだから
その脇に、小さく「『自分をつくっていくということは1秒1分でもだいじにすることだ』という西村徹君」と添えられています。八鹿(ようか)小学校では、卒業時に6年生一人ひとりに東井先生がそれぞれに合った言葉を色紙に書いてくださるのが慣例でした。いま同級生に会うとみな口を揃えて、なぜ東井先生は自分たちが小学生の頃にこんなにぴったりとした言葉を贈ってくださったのか不思議だと。それだけで一人ひとりをよくご覧になっていらしたのでしょうね。その眼力には感服いたします。ただ恥ずかしながらこの言葉をいただいた時は、意味を深く考えることもなく、しばらくすると押し入れにしまってしまいました。
ところが、自分が教師になり、子どもたちにうまく教えられないと混乱していた時期がありまして、その時ふとしたことからこの色紙が出てきたんです。この言葉を見た瞬間、自分はいま地に足をつけて教師という仕事に取り組んでいるか、いまやらなければいけないことから逃げてはいなかったかと強く自問しました。私にとってはこの色紙との再会が「二度目の誕生日」であったなと思います。それからはずっと壁に掲げて、毎朝これを見てから学校に行くようにしています。
この色紙と再開したばかりの頃は、きょうの仕事を明日に延ばさないというような意味に捉えていましたが、現在は「いまに感謝して、いまを味わわなければダメだよ。明日や明後日のことばかりを考えて、いまの自分を味わわなかったらダメだよ」と教えられているように感じてきました。…(後略)…
前回のひとりごとの青山さんの言葉にも、「来るか来ないかわからない未来を抱きこんだりして、二度と来ない『今』をとりにがしている。前後裁断してまっさらな気持ちで『今』に取り組んでいきたい」と、ありました。
西村先生がおっしゃるように、「今」に感謝し、「今」に全力を尽くす。「今」の自分を大切にして、「今」に精一杯取り組み、「今」を生きる…。その先にこそ、素晴らしい明日や明後日がある、そして成長した私、明るい未来があるのだと思います。
「今に感謝し、多くの『ひと』『もの』『こと』に感謝して、今を精一杯に生きること…」、子どもたちにも伝えていきたいと思います。
(ひとりごと第1144号)