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【1月15日】浦島太郎

公開日
2026/01/15
更新日
2026/01/15

校長のひとりごと

 今日は、元主教育長をはじめ大野城市教育委員会の皆様が「学校訪問」ということで、授業や子どもたちの様子を見に来てくださいました。授業後には、「とても落ち着いて、授業に集中していますね」、「先生方と子どもたちの関係がとてもよさそうですね」、「様々な授業の工夫があり、素晴らしいです」、「掲示物が整理され、きちんと統一され素晴らしいと思いました」、「地域貢献活動にも積極的に取り組んでくれている大野東中は素晴らしいですね」…などと、たくさんのお褒めの言葉をいただきました。子どもたちや先生方が褒められて、私は本当に嬉しい気持ちになりました。いつもありがとうございます。これからもっともっと素敵な学校になるように、教職員一丸となって頑張りたいと思います。

 さて、政治・教育ジャーナリストである清水克彦さんの著書、『知って得する、すごい法則77』の中の「カリギュラ効果~禁止されるほどやってみたくなる~」からです。


「○○をしちゃダメ」

「△△は絶対に見ないでください」

 このように、行動が禁止されたり、情報が隠されたりすると、逆にそれをしたくなったり見たくなったりすることがあります。行動心理学の法則で、「カリギュラ効果」と言います。振り返れば、これまでに出した拙著(せっちょ:つたない自分の著書)の中で、望外にもベストセラーとなった『頭のいい子が育つパパの習慣』の帯の文章も、この効果を利用したものでした。

「子育てを終えたパパは読まないでください。後悔しますから。」

 この一文のおかげで40万部を売り上げたのですから、当時の狙いは的中したことになります。この「カリギュラ効果」は昔から利用されていて、童話で言えば、「絶対に開けないでください」と言われたのに玉手箱を開けてしまう『浦島太郎』、そして、「決してのぞかないでください」と念を押されたのにのぞいてしまう『鶴の恩返し』は、「カリギュラ効果」そのものです。ただ、この効果を上手く利用すれば、実生活を良い方向へと導くことができます。


[子育て]

・保護者が、子どものゲームやスマホ利用を全面禁止にすると、隠れて使いたくなるので、「1日1時間まで」「土曜日は使い放題」など、子どもも合意のうえで緩やかなルールを作る。

・禁止用語を止め、「廊下を走るな」→「廊下は歩こう」、「忘れ物をするな」→「明日は持っていこうね」などに言い換える。

・「あんな大学はダメだ」「あんな子と付き合っちゃダメ」といった保護者からの禁止言葉は大半が過去の価値観。何かを制限するなら、今の時代の子どもに合っているかどうかを考えてから言葉を発するようにする。 …(後略)…


 ずいぶん前からトイレには、「汚さないで!」「きれいに使ってください」ではなく、「次の方のために、きれいに使っていただきありがとうございます」「お客様のおかげで、いつもきれいなトイレになっています。ありがとうございます」「清掃スタッフ一同、皆様の温かい心遣いに感謝しております」「ピカピカのトイレで、心もリフレッシュ。いつも丁寧なご利用ありがとうございます」…などという言葉の張り紙がされるようになりました。これは、感謝を伝えることできれいに使いたくなる心理を利用した「ナッジ理論」というそうです。「他者」を意識させたり、「現状」を肯定したり、ソフトなユニークな表現にしたりすることによって、よりよい行動を促しているのです。

 「絶対ダメ!」ということも場合によっては必要なのですが、「カリギュラ効果」と「ナッジ理論」を理解し、子どもたちへの「声かけ」の仕方や言葉を考えることが、子どもたちをよりよい方向へ導く鍵となるのかもしれません。


(ひとりごと第1146号)