【1月16日】受けた恩は石に刻む
- 公開日
- 2026/01/16
- 更新日
- 2026/01/16
校長のひとりごと
月刊朝礼編集部の『月刊朝礼が本気で考えた朝礼ネタ』の中の「与えた恩は水に流し、受けた恩は石に刻み込む」からです。
「手伝ったのに、『ありがとう』の一言もないなんて、なんだ」
せっかく手伝ってあげたのに、さも当たり前のような態度をとられて、お礼もなかったら、気分を害することでしょう。
これは仕事でもプライベートでも、よくある場面ではないでしょうか。本来なら相手から感謝されて、自分もうれしい気持ちになれるはずなのに、不愉快になったりストレスが溜まったりすることがあります。
中国の随筆集『菜根譚(さいこんたん)』には、「我、人に功あらば、念(おも)うべからず」という言葉があります。人に良いことをしたときは、心に留めてはいけないという意味です。
人に親切にしたり世話をしたりするときは、初めから感謝を期待しないぐらいがちょうどよいと考えましょう。そうすれば、お礼の言葉がなかったとしても、不満に思うことがなくなります。逆に、相手が感謝の言葉をかけてくれたら、期待していなかった分、思いがけない喜びとなります。
親切や世話したことは忘れ、他人から受けたご恩は、決して忘れないことが大切です。
以前のひとりごとでも相田みつをさんの「のに」という詩を紹介しました。
あんなに世話をしてやったのに ろくなあいさつもない
あんなに親切にしてあげたのに あんなにしてあげたのに あんなに一所懸命つくしたのに
のに…… のに…… のに……
〈のに〉が出たときはぐち こっちに〈のに〉がつくと
むこうは「恩に着せやがって……」と 思う…
そして…
庭の水仙は人が見ていようが見まいがただいのちいっぱいに自分の花を咲かすだけ…
人間のように〈のに〉なんてぐちはひとつもない だから 純粋で美しいんです
と続きます。確かになぁと思いながら、心の狭い私はついつい「一言、お礼ぐらい言ってもバチは当たらないのに…」なんてことを思ってしまうことがあります。そうすると、自分自身も人に対してそんな思いをさせているのではないかと不安になります。自分のしたこと、関わったことで誰かが喜んでくれたり笑顔になってくれたりしたらそれだけで嬉しく、逆に有り難いことなのです。
ですから、ひとりごとを作成しながら、改めて自分自身を振り返り、自分への戒めとしてもこのひとりごとを続けています。まだまだ未熟でどうしようもない私です…
(ひとりごと第1147号)