【2月9日】ハーモニー
- 公開日
- 2026/02/09
- 更新日
- 2026/02/09
校長のひとりごと
ミラノ・コルティナ2026冬季五輪が開幕しました。今回の大会は「持続可能性」ということを大きく掲げており、次のような特徴があります。
1 既存施設の利用
今回、競技会場の90%以上が既存、または仮設の施設を利用し、出来る限り新築の施設をつくらなかった。また、開閉会式では、イタリアが持つ歴史的・文化的な施設を利用している(開会式はサッカーの聖地「サン・シーロ」、閉会式はローマの遺跡「ヴェローナ円形闘技場」等)
2 分散開催
特定の1都市に負担を集中させず「分散型」の開催となっている。都会のミラノ、アルプスの高級リゾート地であるコルティナを中心に北イタリアの複数の州・自治体にまたがっての開催。また、それぞれの競技の開催地はもともとそのスポーツが盛んで設備が整っている場所を設定している。
3 自然環境への配慮
選手村の宿舎のベッドや机・椅子、ソファなどは、パリ2024大会で使われた物を再利用している。また、宿舎は大会後、学生寮や公営住宅として活用される計画とのこと。
このようにして、大幅なコストカット、廃棄物の削減などを行っているそうです。開会式においても、一斉に集まるのではなく、4会場を中継で結びつつ同時開催で行われました。選手にとっては、コンディションを整えるにはとてもよい方法であったようです。ただし、複数の競技の応援や観覧に行かれる方々にとっては、移動距離が大きくたいへんであるとの報道もあっていました。
今回の冬季五輪のテーマは「ハーモニー(イタリア語でアルモニア):調和、響き合い)」です。人と自然の調和、開催地が都市と山間部であることの調和、歴史と未来への調和、何より人と人との調和(響き合い)などの意味がこめられているようです。
国際オリンピック委員会(IOC)の会長として、初の五輪開会式に臨んだカースティ・コベントリーさんが、次のようなことを話されていました。
■これは皆さんの大会、晴れ舞台です。その興奮と緊張が入り交じった気持ち、私もよく分かります。まずは胸を張って、これまでの道のりを誇りに思ってください。そして今、この瞬間を心ゆくまで満喫し、一瞬一瞬を存分に楽しんでください
■これからの2週間、皆さんは私たちに多くの特別なものを見せてくださいます。人間であることの意味、夢を持ち、困難を乗り越え、互いを尊重し、思いやることを教えてくれます。強さとは単に勝つことではなく、勇気、共感、そして心そのものであるということを、皆さんは示してくれるはずです。皆さんは素晴らしい思い出をつくるだけでなく、オリンピックの夢をつかみ取り、世界に“生き方”を示してくれます。だからこそ、私たちはこの大会を愛しています…
10分以上に渡るコベントリー会長の言葉は、原稿も見ることなくたいへん力強いものでした。アフリカ出身の会長は挨拶の中で、アフリカで言われるこんな言葉も紹介していました。
『ウブントゥ』
これは、「私たちが共にあるからこそ私は存在する」または「みんながあっての私」という意味だそうです。開会式での言葉、演出などを見て、改めて、たくさんの人のおかげで自分がいて「生かされている」こと、そして人は互いに調和し、響き合いながら生きていくことが大切であると実感しました。これから、選手の皆さんがそれぞれの競技でベストを尽くし活躍されることを願っています。そしてまた、たくさんの感動が生まれることを期待しています。
また寝不足になりそうです…(^^;)
(ひとりごと第1162号)