【9月11日】みんな違って、みんないい!
- 公開日
- 2024/09/11
- 更新日
- 2024/09/11
校長のひとりごと
修学旅行期間中は「校長のひとりごと」をお休みし、ひたすら子どもたちの写真を撮り、保護者の方々にも一緒に修学旅行を少しでも楽しんでもらえるようにと、「修学旅行特別編」としてホームページに60回ほどあげさせていただきました。昨日も言いましたが、お迎えに来られた保護者の方から「たくさんの写真、ホームページ、ありがとうございました。楽しさが伝わってきました」と言われ、喜んで見てくださった方がいること、そしてお礼まで言ってくださったことがとても嬉しかったです。次々に活動が進んでいきますので、タイムリーにHPにアップするのはなかなかたいへんでしたが、やってよかったと思いました。
昨夜のタイトル「おかげさま…」で、無事に2年生の修学旅行を終えることができました。3日目の新大阪駅で数人の子に「楽しかった?」と、尋ねました。みんな口を揃えて言っていました。「はい!めちゃめちゃ楽しかったです!」と。この言葉を聞くと私たちは本当に嬉しくなります。中には、「先生、もう一泊くらいしたいです!」、「今度また(友だちや家族と)来たいです!」と言っている子もいました。このときの笑顔がなんとまあ素敵なこと…。疲れてはいるでしょうが、本当に楽しく充実していたのだろうと思います。
私は3日間、2年生と一緒に過ごさせてもらい、2年生の頑張りや素晴らしさをたくさん見せてもらいました。家に帰り、そのことをどのような写真と言葉で表現しようかと悩みながら、修学旅行最後の記事として昨夜載せさせていただきました。実行委員の子どもたちの表情、とっても素敵でしょう?この3日の短い期間でも彼らは、悩み、考え、その中でよりよい行動をして成長し続けました。子どもの成長、可能性って本当に凄いです。もちろん実行委員の子どもたちだけでなく、HPでもふれたように、多くの子どもたちのたくさんの素晴らしさや優しさに私自身もふれることができました。
新神戸駅でホームから降りる階段のことろで、「あ、校長先生、僕たちの修学旅行に来てくださってありがとうございます」と言ってくれた子。笑顔で素敵な挨拶をしてくれた子、奈良公園出発のとき、たまたま私と目が合うとニコッとほほ笑み頭を下げてくれた子。新大阪駅のホームに上がるときにエスカレーターの上り口に私が立っていると、「校長先生、お先にどうぞ」と私に声をかけてくれた子…。みんな優しくて素直で素敵な子たちばかりだなぁと思いました。
2年生の子どもたちにとって、今回の修学旅行が心に残る素敵な思い出となってくれたらと心から思います。そして、今回の取組で学んだことをいかし、さらに成長し、学校の中心となって活躍してくれることを期待します。本当にお疲れ様でした!今日はゆっくり休んでくださいね!
さて、永松茂久さん著『一流の人に学ぶ心の磨き方』からです。
一流の人が絶対しない、すべての悩みごとの原点といっても過言ではないこと。それは「他人との比較」です。競争社会のなかで生きていくためには、誰かを目標にしたり、ベンチマークしたりする場合もありますが、やみくもに自分と他人とを比べると、よけいな悩みを抱え込むことになります。もし、自分と誰かを比べて落ち込んでしまったら、相手のことはいったん忘れて、目の前のことに集中すればうまくいくようになります。
たとえば、野球で前のバッターがホームランを打ったからといって、あなたまで大振りしたらフォームを崩して三振してしまいます。ビジネスで、競合他社が値下げをしたからといって、一緒になって値下げをしたら不毛な価格競争に巻き込まれます。試験中、まわりの人たちが解答用紙に答えを書き込む鉛筆の音を気にしはじめると、焦ってしまい、解ける問題も解けなくなってしまいます。これらはすべて間違った比較による悲劇です。
野球をするときは、ボールに集中する。ビジネスでは、お客さまのニーズに集中する。試験のときは、出題された問題に集中する。
そうやって、本来、集中すべき「目の前のこと」に無心で取り組めば、おのずと結果はついてくるのです。一流の人は他者ではなく、「過去の自分」を比較対象にします。競争する対象を外に求めるよりも、過去の自分を相手にしたほうが成長できるということを知っているからです。「あの人みたいにうまくできない」ではなく、「昨日の自分よりうまくなった」と考える方が、モチベーションも上がるということをしっかりと理解しているのです。
自分ではどうにもできない他人をベンチマークするより、自分でコントロールできる自分自身を比較対象にしながら成長する。そんな賢い生き方を選択していきましょう。
そうなんです、凄い人を目標にするのはいいのですが、まったく同じ人間には絶対にはなれません。でも「私」にしかないよさがあります。「私」だからいいのです。他人との比較ではなく、昨日の自分を少しでも超えていけるように、失敗を怖れずチャレンジし続け、成長していけばいいと思います。修学旅行実行委員の子どもたちそれぞれが、そうであったように…。「みんな違って、みんないい!」、そして「もっと伸びる!もっとできる!必ずできる!」と、2年生の子どもたちを見て、改めてそう思いました。