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【9月17日】もうすぐ還暦かぁ…

公開日
2024/09/17
更新日
2024/09/17

校長のひとりごと

 9月13日付、読売新聞のコラム『編集手帳』からです。


 先頃、本紙オンラインで縁起物に接した。焼き物の産地・愛知県瀬戸市で来年の干支(えと)「巳(み)」にちなみ、ヘビの置物の出荷が最盛期を迎えているという。

<財を守る縁起物として、とぐろを巻いて宝を抱えたデザインが多い>と記事にあった。なるほどなあと普段なら怖くて近づけない生き物に親近感を寄せつつ、外の気温を思った。暑い暑いとぼやきながら正月の景色を思い描くのは妙なものである。とはいえ、時がどんどん進んでいくだろうことは想像に難くない。感じる時間の長さは年齢に反比例するという説を思い出す。発案した哲学者の名をとって「ジャーネーの法則」と呼ばれる。例えば10歳の1年は人生の10分の1だが、50歳の1年は50分の1でしかない。つまり50歳は10歳の子の5倍も速く感じられるというものだ。この説が発表された時期に前後して英国の作家ギッシングが別の視点で論じている。

「時のたつのが早いと思うのは、人生というものがそろそろ分かってきたからだ」。

 来年の事を言えば鬼が笑うというが、確かな点が私的にある。ヘビにとぐろを巻いて守ってもらうほどの財産はない。


 まだまだ猛暑が続いていますが、9月も中旬となりました。あと3ヶ月半も経たないうちに今年も終わりとなります。コラムに書かれているように、何となく私は年齢とともに時の流れが早く感じる気がします。

 “巳年生まれ”の私は、来年はいよいよ満年齢での“還暦”となります。昔は60歳の自分を想像すらできない私だったのですが、今思うとあっという間にそんな年になりました。還暦はよく知っている言葉ですが、「長寿祝い」というキーワードで調べると、

『還暦(60歳)→緑寿(66歳)→古希(70歳)→喜寿(77歳)→傘寿(80歳)→米寿(88歳)→卒寿(90歳)→白寿(99歳)→百寿(100歳)→茶寿(108歳)→皇寿(111歳)→大還暦(120歳)』。

 こんなにもいろいろとあることを改めて知りました。

 長寿国日本の中で60歳というのは、まだまだ若いということなのでしょうが、改めて「60年近く生きてきた」と思うと、なんとなくしみじみと感慨深い気持ちになります。

 現在の日本人の平均寿命は、「女性87.6歳 男性81.5歳」となっています。1900年頃の日本人の平均寿命が44歳(世界の平均寿命は31歳)だったことを考えると、格段に寿命が延びていることがわかります。この要因は、「公衆衛生の改善、食生活の改善などから若くして亡くなる人が減ったこと」、「医療環境の充実」「個人の健康意識の向上」など、様々なことが考えられます。

 「人生100年時代」と言われる昨今、私たちはいかに人生を充実させていくか、それぞれが考えなければなりません。学び方、働き方、人生設計などについて今一度見直していかなければと思います。


 そうそう…

 今日は「中秋の名月」です。夕方くらいからこの月は、東の空→南の空→西の空へ…と見えるようです。24時頃真南にあり、一番綺麗に見えるとのこと。天気も晴れ予報なので、もし時間があれば、お団子を食べながらのお月見もいいのでは…?